トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 清野菜名『キングダム』羌カイ役に賛否?

清野菜名、『キングダム2』羌瘣役に原作ファンが納得いかない“2つの問題”とは?

清野菜名、『キングダム2』羌瘣役に原作ファンが納得いかない“2つの問題”とは?の画像
映画公式Twitterより

 原作ファンからは「完璧」を求められる人気作だけに、出演者たちのプレッシャーは相当なものだろう。

 2021年12月時点で累計発行部数8400万部を誇る原泰久氏の人気マンガ『キングダム』(講談社)。2019年4月に公開された実写映画化第一弾は興行収入57.3億円を突破する大ヒットとなったことが記憶に新しいが、その続編となる『キングダム2 遥かなる大地へ』が今夏公開予定であることが発表された。

「映画第一弾『キングダム』の大ヒットの原動力となったのが、キャストによるキャラクター再現度の高さ。特に一人二役となった吉沢亮や、15キロの増量で挑んだ大沢たかおが絶賛されましたが、主演の山﨑賢人や、長澤まさみ、本郷奏多らも評価は高かった。ストーリーについても、脚本会議に参加した原氏が『納得の脚本』としており、数少ない実写映画化の大成功例と言っていいでしょう」(エンタメ誌ライター)

 『キングダム2』では山﨑演じる主人公・信(しん)の初陣となる「蛇甘平原(だかんへいげん)の戦い」が描かれるというが、目玉はなんといっても人気キャラである羌瘣(きょうかい)の登場だ。2月1日にはアクションを得意とする女優・清野菜名(せいの・なな)が演じていることがわかったのだが……。

「羌瘣は暗殺者一族の出身で、特殊な呼吸法を操る『巫舞(みぶ)』で戦う際は人間離れした動きを見せる。このシーンが清野にとって最大の見どころとなりそうです。プロデューサーは『ルックスだけでなく、今まで見たこともないアクションに挑むために持っていなければならない身体能力の高さと素養、羌瘣というキャラクターが持つ哀しみを表現できる高い演技力』を求め、清野に決めたとのこと。ネット上では『はまり役になりそう』『これは納得の素晴らしいキャスティング』『この役はアクションできないと話にならんから予想通りの配役だね』と歓迎の声が上がっています」(前出・エンタメ誌ライター)

 しかし一方で、一部からは「イメージが違う」という不満の声も上がっているという。マンガ原作の実写化ではこうしたブーイングは避けて通れない部分ではあるが、サブカル誌ライターは「清野の場合は2つの問題がある」と言ってこう続ける。

「1つは身長です。清野の身長は160センチで、女性としてはけっして低いほうではない。ところが、原作の羌瘣は諸説あるものの大体150~155センチとされており、小柄なのに大男たちを軽やかに斬り伏せるところが魅力。2016年に原作の『キングダム』連載10周年を記念して約3分間の実写特別動画が制作された際、すでに信は山崎が演じていましたが、この時の羌瘣役はアクション女優の山本千尋が務めていました。彼女は、中国武術の武術太極拳の選手として世界ジュニア武術選手権で金メダルを獲得したこともある筋金入りの肉体派。155センチという小柄体型で見事な剣舞を披露していたため、『山本千尋でよかったんじゃ……』と残念がる人も多く、清野の出演発表の際にはTwitterで山本の名前がトレンド入りする反響がありました」

 さらに年齢の問題もあるという。

「コミック20巻の巻末にあった登場人物の能力紹介では、信が17歳に対して羌瘣は16歳と、信のひとつ年下ということになっています。映画で描かれる蛇甘平原の戦いの時の信の年齢は14~15歳と考えられており、すると羌瘣は13歳くらいの少女となる。それを今年28歳で今春に第一子を出産予定の清野が演じるということに違和感を覚える人もいるようです。山本千尋がまだ25歳と、清野より若いことも影響したのかも」(前出・サブカル誌ライター)

 もっとも、年齢設定についてすでに製作サイドは気にしていないとの指摘もある。

「それを言えば、14~15歳の信を演じる山﨑賢人は今27歳ですからね。それに、一部では全4部作を予定していると報じられた実写版『キングダム』ですが、コロナで撮影が滞った影響で当初のスケジュールどおりに制作できていない。予定どおりさらなる続編をやるにしても、公開時には山﨑賢人や吉沢亮、清野菜名といった20代後半の俳優陣がいずれも30代に突入する可能性は高い。このあたりの年齢設定はボカしたままやっていくでしょう」(映画ライター)

 女優を始める前からアクション養成所に通っていたという清野だが、羌瘣の人間離れした動きを再現するために今回3カ月に及ぶトレーニングに励み、原氏からも「まさに羌瘣そのものでした」と太鼓判を押されている。身長や年齢は「些細な違い」と言わせるほどの演技力に期待したい。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2022/02/08 08:00
ページ上部へ戻る

配給映画