桝太一アナの退社で見える日テレアナウンサー職のキャリアアップとお金事情
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23日、日本テレビの桝太一アナウンサーが3月いっぱいで同局を退社することを同局の情報番組『真相報道 バンキシャ!』内で発表した。
桝アナはオープニングで「私は3月をもって日本テレビを退職し、大学の研究所員に転職することにいたしました」と報告。2006年に日テレに入社してから、「科学的なことをテレビでもっとわかりやすく的確に伝えることはできないか、という部分」を課題として抱えていたという。そのため、「よりよい科学の伝え方についてもっと深く考えて、それを実践していくためにはどうすればよいか考えた結果、新年度からは同志社大学ハリス理化学研究所の助教としてサイエンスコミュニケーションと呼ばれる学問分野に取り組んでいきます」と決断に至った理由を説明した。
メインキャスターを務める『バンキシャ!』については4月以降も出演は継続するそうで、「わかりやすく的確に科学を伝える方法を、番組を通して皆さんと一緒に考えて実践していくことを目指したいと思っています」と意気込んだ。
「高学歴なアナウンサーは多いが、桝アナの最終学歴は東京大学大学院農学生命科学研究科という、業界でも異例のキャリア。カタイ番組だけでなく、バラエティ的な進行も柔軟にこなすスキルの持ち主で、あっという間に日テレ男性アナウンサーのエース格に。毎年恒例の『好きな男性アナウンサーランキング』(オリコン)では2011年から5年間も1位に選ばれ『殿堂入り』を果たした。今後、各芸能プロの争奪戦がスタートすると見られています」(テレビ局関係者)
日テレ男性アナウンサーのフリー転身といえば、桝アナと同期入社の青木源太アナは2020年9月いっぱいで退社。退社翌日から長谷川京子、新垣結衣らが所属している芸能事務所・レプロエンタテインメントに所属している。そのことも桝アナの退社を後押ししたとみる関係者も少なくないが……。
「そもそもアナウンサーを目指したのも『科学などの話をわかりやすく伝える懸け橋に』との思いからだったと言いますし、同志社大には自ら応募し、“科学を社会にわかりやすく伝える”というサイエンスコミュニケーションについて熱弁したと言いますから、初志貫徹といったところでしょう」(芸能記者)
とはいえ、日本テレビ側はやはり引き留めたかったようだ。別の芸能記者が明かす。
「日テレのエースアナといえば、福澤朗アナ、羽鳥慎一アナもフリーに転身したが、年齢を重ねて管理職になると完全に現場から離れなければならない。現場にこだわり実力もあれば、将来を見据えて退社という選択肢を選ぶしかないだろう。また、かつて日テレのアナウンサー職といえば高給で知られていたが、かなり前に給与改定があり、他局に比べてもそれほど魅力的な金額ではなくなってしまったことも“転職”を決断させたのでは。奥さんもフルタイムで働いており、学業に専念する選択肢もあったが、日テレ側が強く慰留したようだ。スキルだけでなく好感度も高い桝アナには、“二刀流”でも何でもかまわないからとにかく残留してほしかったようで、それが『バンキシャ!』のキャスター業も継続という着地点となったのだろう」
大きな決断を下した桝アナだが、彼の今後の活躍に期待したい。
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