菅田将暉『ミスなか』見逃し再生“歴代最高”で絶好調! 続編・映画化の可能性も?
#菅田将暉 #ミステリと言う勿れ
菅田将暉が主演するフジテレビ系「月9」ドラマ『ミステリと言う勿(なか)れ』が好調だ。視聴率、見逃し配信の再生数、視聴者の満足度などあらゆる面で高水準を記録したことで、早くもシリーズ化や映画化が期待できるではないかとも話題になっているようだ。
同ドラマは、累計発行部数1300万部超えの同名コミックの実写化。菅田演じる天然パーマがトレードマークの大学生・久能整(くのう・ととのう)が、淡々と自身の見解を述べながら難事件の謎や人の心の解きほぐしていくストーリーだ。
第1話の視聴率は、平均世帯視聴率13.6%、個視聴率8.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。月9ドラマとしては『ナイト・ドクター』『ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~』といったここ2作の初回を超える数字で、『ミスなか』への視聴者の期待度の高さを感じさせるスタートとなった。
17日に放送された第2話でも世帯12.7%、個人7.8%と高視聴率を維持しているが、それ以上に注目されたのが、見逃し配信の圧倒的な再生数だ。初回の第1話は再生数が約424万回(FOD、TVer、GYAO!、Yahoo!の合計値)に達しており、中でもTVerでの再生数は、これまでに配信された民放全ドラマの初回で歴代最高(350万回)という新記録を打ち立てたという。
「近年は視聴率だけでドラマを評価することはできなくなっていますが、今作は視聴率と見逃し配信の再生数のどちらも高記録となったことで、テレビをよく観る視聴者とネット中心の層の双方から支持されていることがうかがえます。作品内容への評価も高く、オリコンが発表した初回のドラマ満足度調査は初回が87ポイント(100ポイント満点)と好発進。放送前は原作を本当に再現できるのかと心配する声もありましたが、菅田の好演によってそうした不安要素を吹き飛ばしています」(ドラマウォッチャー)
放送前、菅田のキャスティングについて「イメージと違う」という声が原作ファンを中心に多く上がっていた。初回放送後もそういった声は少なからずあったのだが、第2話の放送を終えたあたりからネット上では絶賛コメントが目立っている。
「菅田が演じる整は、ほわほわした優しいイメージの原作版と比べるとクールでキツめの印象があります。それが原作ファンからすると違和感になっていました。しかし、菅田は原作者の田村由美氏と話し合いを重ね、吹き出し外の描写も取り入れるなど原作を読みこんで役作りをしています。おそらくは『整が現実に存在したら』という観点から、原作者公認で行われたキャラの“改変”なのでしょう。当初に比べて原作ファンからも好意的な意見が増えていますから、慣れていけば『菅田版・久能整』の評価は上がっていきそう。一方、作品の肝である長ゼリフは原作をほぼ完璧に再現し、視聴者を飽きさせない菅田の語り口調はさすがのひと言でした。変えるべきところは変え、忠実に再現すべきところは再現するという、コミック原作ドラマにおける役作りの理想形になっています」(前出)
一部では「クラシックのBGMがうるさくてセリフが聞き取りづらい」「長語りシーンの感動系BGM演出はいらない」といった演出面に対する不満の声や、「ガロくんは城田優のイメージだった」など菅田以外のキャスティングについても賛否の声が上がっているが、それらを帳消しにするほどの菅田の好演もあって、おおむね高評価といえるだろう。今後さらに人気が拡大していきそうな今作は、続編や映画化も期待できるという。
「昨今は各局でテレビドラマの映画化が増加しています。特に『コンフィデンスマンJP』や『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の劇場版が大成功したフジテレビは熱心で、ここ最近だけでも『シグナル 長期未解決事件捜査班』や『ルパンの娘』などを映画化。昨年秋クールに第2シリーズが放送された『ラジエーションハウス』も今年4月に劇場版の公開が予定されています。今作は近年の月9ドラマの中でも屈指の支持を得そうですから、1シリーズ限りとするのはもったいない。原作の単行本は現在10巻まで刊行されているのでエピソードは十分ありますし、福山雅治主演の『ガリレオ』シリーズのような展開も期待できる。フジはすでに映画化や続編を視野に入れているはずです」(前出)
さらに、事務所側も積極的になりそうな理由があるという。
「菅田はすっかり人気者ですが、大ヒットした昨年の『花束みたいな恋をした』を筆頭に映画では活躍しているものの、実は意外と主演ドラマは少ない。視聴率的にも、評判が後押しして最終回は15.4%まで上昇した2019年の『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)以外はふるわず、昨年の『コントが始まる』(同)は最終回7.6%、全話平均も7.6%に終わった。企画や脚本で作品を選んでいるので、本人は視聴率は意識していないでしょうが、事務所としてはそろそろドラマでの“ヒット”も欲しかったはずで、今回の月9の滑り出しに手応えを感じているでしょう。売れっ子だけにスケジュールを押さえるのも大変ですが、菅田の新たな代表作とするべく、事務所も積極的に協力していくのでは」(芸能記者)
菅田にとって「当たり役」となりそうな今作がシリーズ化や映画化されることになれば、俳優としての大きな転換点にもなりそうだ。
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