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「小泉進次郎首相」の芽はない? 菅前首相とともに“オワコン化”決定か

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小泉進次郎(写真:ロイター/アフロ)

「これほど評価が低いとは……」

 1月7日、永田町界隈ではそんな会話がなされた。8日発売の月刊「文藝春秋」2月号(文藝春秋)の記事「政治記者123人が選んだ『次の総理、5年後の総理』」の早刷りを見ての感想である。

「『ポスト岸田』の次の総理と5年後の総理を、政治・経済分野の記者・ジャーナリスト123名に挙げてもらう企画。政治家と直に接している記者に加え、コロナ禍においてさらに重大性が増す経済政策を評価できる経済記者も選ぶので、単なる人気投票になっていない。実際、『次の総理にふさわしい政治家』の1位は外務大臣の林芳正氏、『5年後の総理にふさわしい政治家』の1位は自民党総務会長の福田達夫氏という、いかにも”玄人”好みの結果となりました」(政治部記者)

 注目されたのは、こうしたアンケートの常連である小泉進次郎氏の名がなかったことだ。

「ランキングには3票以上の政治家しか載っておらず、何人かは票を入れたようですが、これほど少ないのはむしろ『進次郎ではダメだ』と記者が思っている証拠。『次』はともかく『5年後』すらランク外ということは、もはや『進次郎首相』の芽はないと考えていいでしょう」(同前)

 なぜこうまで低評価となったのか?

「”党内野党”で真っ当なことを言っているうちは、記者たちも“自民党のプリンス”として大切に付き合っていました。しかし環境大臣に抜擢されてから“ポエム発言”を連発。福島第1原発から出た汚染処理水の海洋放出について聞かれた際、『一緒にノドグロ食べましょうよ』と発言し、記者から『ノドグロの話を聞いているつもりはない』とたしなめられたり、2030年度における温室効果ガス削減目標を46%削減に引き上げた件では、報道番組で『おぼろげながら浮かんできた』と言ったり。本人の中ではその発言に至るロジックがあるようだが、それをまったく説明できていないわけで、とてもじゃないが一国のリーダーに相応しくないと思われてしまった」(同前)

 少し前まで、2代続けての「小泉首相、福田官房長官」が現実味があったが、福田康夫元首相の長男・達夫氏が、進次郎氏を追い越した格好だ。

「達夫氏は『進次郎の側近』と周囲に見られていました。進次郎氏の当選が1期早いからですが、実は達夫氏はそう思っていませんでした。そもそも達夫氏は14歳も上ですし、三菱商事でサラリーマンとして揉まれ、進次郎氏とは社会経験が違う。菅義偉政権の末期、『党風一新の会』のまとめ役となったのは、達夫氏の人望ゆえです」(同前)

 この記事ではもうひとりの名がないことも話題になった。それが前首相の菅義偉氏である。

「『ポスト岸田』を選ぶアンケートなのに、岸田文雄氏は9票入って4位、安倍晋三・元首相すら7位になったにもかかわらず、です。菅官房長官時代の番記者は皆、菅氏のファンになったものでした。記者一人ひとりに目くばせをして、情報を出し入れするからです。菅氏はあくまで参謀タイプだったということでしょう」(同前)

 政治記事に定評がある同誌の企画。菅氏、進次郎氏は派閥をつくろうと目論んでいるというが、どうやら実現の可能性は低そうだ。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2022/01/14 08:00
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