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フット後藤は数字を持っていない? MC番組の相次ぐ打ち切りで“リストラ危機”か

フット後藤は数字を持っていない? MC番組の相次ぐ打ち切りで“リストラ危機”かの画像
『今夜くらべてみました』番組公式Twitterより

 リストラの波は大御所だけでなく、その下の世代にまで拡大されていくのだろうか。

 昨年の大みそかに放送された『紅白歌合戦』(NHK)と『笑って年越したい!笑う大晦日』(日本テレビ系)の世帯平均視聴率が発表され、前者は過去最低(第2部)、後者は前年放送の『絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時』と比較すると10.4ポイント減(いずれも第1部)という大惨事となった。

「昨年は大みそかの風物詩となっていた日テレの『笑ってはいけない』シリーズが休止になったことで、その影響が注目されました。しかし結果を見れば、勝者といえる局は見当たらず、テレビ離れの加速が浮き彫りになっただけでした。コロナ禍での広告収入減やコア視聴率導入によって番組作りの抜本的見直しが急速に進むなか、すでに制作費はバブル期の3分の1から4分の1にまで下がっています。今年はそのトレンドがさらに厳しいものになっていくでしょう」(テレビ関係者)

 昨年末にはビートたけしや坂上忍といった大御所の番組降板が発表されたように、バラエティ番組は出演タレントの若返りが進んでいるが、ある中堅芸人も大逆風にさらされているという。

「日本テレビ系の『今夜くらべてみました』『人生が変わる1分間の深イイ話』の2番組が今春の改編で放送終了となることが昨年末に一部で報じられましたが、その両方に出演しているのがフットボールアワー・後藤輝基で、前者ではMC、後者は準レギュラーとして活躍しています。しかし『今くら』も『深イイ話』もかつては視聴率2桁を記録していましたが、今や7~8%台と振るいません。後藤といえばこのところ、『HKT48のおでかけ!』(TBS系)、『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』(関西テレビ制作・フジテレビ系)、『得する人損する人』『ウチのガヤがすみません!』(共に日本テレビ系)と、MCを務めた番組が立て続けに終了。『今くら』が終了すれば、春からのレギュラー番組は『行列のできる相談所』(日本テレビ系)1本だけとなってしまいます。後藤は、“MCのギャラはひな壇の2倍”と以前出演した番組で話していましたから、深刻な収入源となりそうです」(前出・テレビ関係者)

 報道によれば、『深イイ話』の後番組は『しゃべくり007』が1時間繰り上げに、『今くら』の後は、2017年から不定期で放送されてきたくりぃむしちゅー・上田晋也によるバラエティ特番『上田と女が吠える夜』がレギュラー化される予定とのことだ。

「昨年のお笑い界は千鳥、かまいたち、そして麒麟・川島明が台頭。さらに、ニューヨーク、見取り図といった若手も出演本数を急増させていますから、そのぶん、大御所や重鎮が席を奪われていくのは仕方がない。しかし、後番組のメインがすでに重鎮に近い上田ということは、今回の日テレの動きは若手への切り替えではなく、単に後藤が“数字を持っていない”と判断された可能性もありそう。とはいえ、『ウチのガヤ』にしろ『今くら』にしろ、MCが複数いてそもそもギャラがかさんだ上、番組としてネタ切れの感があり、後藤だけの責任とはいえない。それに、裏番組だった『ウチのガヤ』が終了したということで昨年11月には『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)に久々に出演し、がっつりイジられまくられて笑いを取っていた。MCでの活躍が減っても、まだまだ巻き返しは期待できそうです」(放送作家)

 後藤といえば、宮迫博之やチュートリアル・徳井義実、アンジャッシュ・渡部建など、レギュラーで共演していた芸人が不祥事で次々とテレビから消えたことで、ネットなどで「後藤の呪い」が囁かれた。このことについて後藤は、「『行列』は次は僕か東野さんがいなくなる」と冗談を飛ばしていたが、残るレギュラー番組『行列のできる相談所』も近年はTBSの日曜劇場に圧倒されつつある。はたして後藤はこのままテレビ界からリストラされてしまうのか、それとも……。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2022/01/09 06:00
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