『24時間テレビ』今年も強行、業界関係者「日本テレビは企業としての価値を落としている」
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日本テレビが毎年放送している『24時間テレビ』が、今年も中止することなく8月21日から22日かけて放送される予定だ。フジテレビの「27時間テレビ」が今年もコロナの影響を考え放送中止を発表しただけに、『24時間テレビ』34に批判の声が集まっている。
「各局ともに呆れているというのが現状です。チャリティー番組なんていうのは建前でしかなく、日産やイオングループなどから数十億円という広告費が集まるから放送するというのが本音。去年、そして今年の強行も結局は広告費を稼ぎたいからですからね」(民放関係者)
民放各局が新型コロナウイルスの影響で売上が激減している中で、「日本テレビだけいい思いをするのは許せない」と各局が粗探しをしているという。
「他局の報道部は、日テレはオリンピックの強行開催について意見をする資格はないと批判しています。オリンピックの開催に否定的な野党のある議員が、日テレの記者にクレームを入れたという話も聞こえてきます。日テレは、このご時世で広告費のために『24時間テレビ』を放送することで、企業としての価値を落としているといっても過言ではないでしょう」(民放関係者)
しかもパーソナリティをKing &Princeに決定したことについても、業界関係者は苦々しい思いを語る。
「このご時世でも変わらずに癒着のあるジャニーズタレントを起用することにSNSでも批判が集まっていますが、業界内でもセンスが無いと言われている。実は、日テレ内部でも、オリンピックイヤーでもあることから、オリンピック関連の仕事をしている嵐の再結成や『新しい地図』のサプライズ起用を期待する声が上がっていた。しかし、結局はジャニーズからのゴリ押しを受ける形でKing &Princeに決定したんです。その裏事情を知る他局からは、誰のためのチャリティー番組なのかと笑われています」(民放関係者)
さらに、あの目玉企画もトラブルのもとになっているという。
「チャリティーマラソンですが、昨年は高橋尚子さんを中心とした『チームQ』が走った距離の分を自分たちで募金するという意味不明の企画になった。しかも、同じ場所をぐるぐる走るだけで、スポンサーからも面白くないとクレームが入ったようです。今年に限っては、オリンピックイヤーということもあり、中途半端なことが出来ない。基本的には、公道を走る予定で企画を進めているようですが、人が集まらないような僻地にしようとしているようで候補地を全国から集めているようです。ただ、スポンサー向けに面白い画作りをするために公道を走らせれば、今度は視聴者やネットで批判を受ける可能性が大です」(民放関係者)
今年に限っては、視聴率も悪くなるだろうと話すのは日テレの関係者だ。
「昨年はコロナ禍の中でどんな『24時間テレビ』になるのかと注目が集まりました。しかし、今年に限っては目新しさもない。出演者を去年以上に減らす方向でタレントもブッキングしているというので、ほとんどが事前に収録したVTR中心になりそうです。そうなると、視聴率も見込めない可能性が高い。何のために放送するのかと、日テレ内部でも批判の声が聞こえ始めています」
果たして今年も、何のためのチャリティー番組となるのか?
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