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「那須川天心vs武尊」格闘技界の世紀の一戦と、そのウラで囁かれる“不安要素”

「那須川天心vs武尊」格闘技界の世紀の一戦と、そのウラで囁かれる“不安要素”の画像
那須川天心(写真/Getty Imagesより)

 RISE世界フェザー級王者の那須川天心と、K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者の武尊らが24日、都内で記者会見を行い、来年6月に両者の試合が実現することを発表した。

 2015年8月、那須川が「55kgでやりたい選手がひとりいます。K-1の武尊選手ですが、“かかってこいや”って感じです」とアピールしたのに続き、同年11月、K-1 WORLD GP -55kg王座の初防衛に成功した武尊に、観客席にいた那須川が「大みそかやりましょう!」と直接呼びかけたことから世間から期待されるようになった2人の対戦。これが6年の時を経てついに実現することになる。

 所属の違いやスポンサー問題など大きなハードルがあったが、RISE、K-1、RIZINで話し合いが重ねられ、RIZINの榊原信行CEOが総合プロデューサーとして製作委員会を設立。そのうえで、中立なリングでの試合が決定した。榊原氏はレフェリーについても、可能な限り中立な立場の人物から選びたいとの意向を示した。

 ようやく対戦が実現することになった武尊は、「中立なリングで試合をすることで、昔の格闘技界のように団体の垣根なく対戦できる」と心境を吐露。一方、天心は「団体でいろいろあって試合ができない状況が続いていた。中立な立場、舞台でできるのがうれしい」と喜んだ。

「40戦無敗の天心と40勝1敗の武尊という、まさに世紀の一戦で、格闘技ファンにとっては最高のクリスマスプレゼントになったのでは。会見では、判定までもつれた際にあれこれ論争が出ることを避けるため、判定基準を明確にしたうえで、観客にもわかりやすい採点にするとのこと。おそらく、3分5ラウンドになると思われるが、各ラウンドごとに採点を発表することになるようだ」(格闘技ライター)

 天心は来年4月からボクシングに転向することを以前に表明しており、武尊との一戦のためにキックボクシング引退の時期を延長してビッグマッチに臨むことになるが、条件は武尊にとって有利になりそうだという。

「どちらかというと武尊のほうがあまり乗り気ではなかったが、条件やギャラでなんとか折り合いを付けた。おまけに契約体重も前日計量58キロ、当日は4キロ戻しの62キロで、武尊の階級に近い。会見後に自身のYouTubeチャンネルに動画をアップした天心は、『向こう寄りっちゃあ向こう寄りですけど……。まぁ、やるしかないでしょ』と思わず本音をこぼしていた」(同)

 とはいえ、2人がリングで対峙するまでにはまだ半年ある。そのため、まだまだひと波乱ありそうだとの声も。

「天心はこれまで大けがもなく、圧倒的に体が強いが、一方で武尊はハードパンチャーであるがゆえに拳に爆弾を抱えている。とはいえ、K-1も興行で客を呼ばなければいけないので、このまま半年間、武尊の試合を組まないとは考えられず、その試合でケガをして天心戦が消滅……という可能性はかなり現実的。もし2人の対戦が2月か3月ぐらいに設定できていれば、ふたりとも“世紀の一戦”に集中し、ともに万全の体調に仕上げてリングに上がれただろうが……」(格闘技業界関係者)

 格闘技界が一体となってビッグマッチの実現に協力する体制づくりが必要なようだ。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2021/12/28 18:00
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