『真犯人フラグ』隠れキャスト・香里奈がついに登場も…“反則技”にガッカリ?
#真犯人フラグ
12月19日、西島秀俊が主演する日本テレビ系日曜ドラマ『真犯人フラグ』前半のラストとなる第10話が放送される。
12日に放送された第9話は「真相編・序」と銘打たれ、これまで隠されてきた謎の人物の正体が判明するなど、大きく物語が動いた回だった。前半ラストに向けて弾みをつけたいところだったが、世帯平均視聴率は5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と前回より0.9ポイントダウン、自己最低を記録してしまった。同時刻にTBS日曜劇場『日本沈没ー希望のひとー』の最終回が2時間3分スペシャルで放送されていたことも大きいだろうが、視聴者の声からは、それだけではない要因も見え隠れする。
同ドラマの公式ポスターで顔が黒塗りされずっと隠され続け、劇中にも声とシルエットのみで登場してきた怪しい人物がついに顔を出した第9話。かねてよりSNSでは、その声やシルエットから女優の香里奈ではないかと噂されていたが、実際にその通りで、手足を縛られた男性を金属バットで殴り、山中に埋めようとするというシーンは視聴者に戦慄を走らせた。
香里奈が演じているのは、主人公・凌介(西島)が勤める亀田運輸のお客様センターにクレームの電話をかけ続ける女性、「バタコ」こと木幡由実。凌介が車道に突き飛ばされた件や、凌介宛に送り付けられた子供の冷凍遺体の事件にも関与していそうだったりと、今のところ最も怪しい危険人物だ。
初回から隠されてきた大きな謎のひとつだったので、そこが回収されたことは良いのだが、問題なのはバタコに関連し、ある怪しげな新興宗教が登場したことだ。第8話でバタコらしき女性信者が教祖様にスマホを捧げるシーンがあり、第9話でも白装束を身につけた信者らがビニール袋を頭に被りおかしな曲に合わせて踊っているというシーンがあった。どう見てもまともな宗教団体ではないことが分かる。
謎の考察を楽しむミステリー作品で、怪しい宗教が絡んでくると一気に冷めてしまう人も多いのではないだろうか。というのも、宗教が絡むことで“何でもアリ”になってしまい、考察する意味がなくなってしまうから。どんなに意外に思われる登場人物でも、動機の説明が「実は信者だった」で片付いてしまうのだ。視聴者からも「宗教団体とか安易に絡めるとつまらなくなるんだよね」「全部宗教の仕業とかは流石につまらんからやめてほしい」「宗教組織が絡むと萎える」と、新興宗教というミステリー界での“反則技”にガッカリする声が多数上がっている。
今後、この宗教団体はどう関わってくるのだろうか。せめて犯人やその協力者、犯行の動機などミステリーの核となる部分に宗教を絡めてしまうのだけは、どうか避けてほしいと願う。失踪していた凌介の家族のうち、息子だけが意識不明の状態だが戻ってきた。物語の裏で暗躍していたバタコは瑞穂(芳根京子)に対し「私も、そっちへ行くからね」と意味深な宣言をしており、直接関わってくることになりそうだ。いよいよ物語は大詰めの局面を迎える。第二部の真相編をどうしても見たくなるような展開が待っているだろうか。今夜放送の第10話を見守りたい。
■番組情報
日曜ドラマ『真犯人フラグ』
日本テレビ系毎週土曜22時30分~
出演:西島秀俊、芳根京子、佐野勇斗、桜井ユキ、生駒里奈、柄本時生、柿澤勇人、長田成哉、坂東龍汰、迫田孝也、田中哲司、宮沢りえ ほか
主題歌:Novelbright「seeker」(UNIVERSAL SIGMA / ZEST)
音楽:林ゆうき、橘麻実
企画・原案:秋元康
脚本:高野水登
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:鈴間広枝、松山雅則(トータルメディアコミュニケーション)
演出:佐久間紀佳、中島悟(AX-ON)、小室直子
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/shinhannin-flag/
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