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西島秀俊よりも好き? 『真犯人フラグ』で人気急上昇中の“二択刑事”

西島秀俊よりも好き? 『真犯人フラグ』で人気急上昇中の“二択刑事”の画像
ドラマ公式サイトより

 12月5日に第8話が放送される西島秀俊が主演の日本テレビ系ミステリードラマ『真犯人フラグ』。今、その作中に登場するある人物のキャラにハマる人が急増している。

 主人公・相良凌介(西島)の妻子がある日忽然と姿を消したことを機に不可解な出来事が次々と起こり、謎が深まるばかりの同ドラマ。家族を探そうと奔走する凌介の周りの人たちは何かを隠しているかのような怪しい描写が多く、誰もが犯人かのように思えてしまう。家族探しに献身的に協力してくれている会社の部下・瑞穂(芳根京子)をはじめ、大学時代の親友である河村(田中哲司)や日野(迫田孝也)たちすらも、黒幕ではと疑う視聴者は多い。

 そんななかで、回を重ねるごとに好感度が増し、多くの視聴者の心を捉えている人物がいる。それは、失踪事件を担当する刑事・阿久津浩二(渋川清彦)、通称“二択刑事”。「やった? やってない? どっち?」などと、何かにつけ二択で迫ってくるのだ。公式サイトによれば、普段はつかみどころがないが、実は地道な捜査で高い検挙率を誇る優秀な刑事らしい。初登場のときは冷たい印象で、二択の事情聴取も感じ悪い印象だったのだが、回を重ねるうちにクセになり、いつの間にか二択がないとどこか物足りなくなってくる。主人公は人が良すぎて頼りないし、凌介の嫌味な上司をはじめ、炎上を煽るYouTuberやワイドショーのコメンテーターなど、視聴者を苛立たせる悪意に満ちた登場人物が多いなかで、今や二択刑事は、視聴者にとって唯一安心できる心の拠り所的な存在となりつつあるようだ。

 視聴者の声を眺めると、「もはや二択刑事を見るのが楽しみになってきている」「見れば見るほど、二択刑事のキャラは好きになる」「二択刑事主演でスピンアウトやらないかな」などと二択刑事にハマる人のコメントに混じり、なかには「旦那に今日ご飯いる?いらない?どっち?って刑事みたいな喋り方しちゃう」「バナナジュース作る時、娘に『ブルーベリー入れる?入れない?どっち?』と聞いてしまってわたしの中に阿久津刑事おってワロタ」など、気付くと二択刑事化している、なんて人も。

 また阿久津は、「二択」だけでなく、毎回のように差し込まれる捜査には一見関係ないような小話も人気だ。第7話では、凌介の娘のストーカーを捕まえ、事情聴取している際に脈絡なくバイキングの話を始めたのだが、「バイキングは三回目で死ぬんだよ。一回目はワクワクする、二回目は前食べられなかったものも食べて全部制覇してやろうって気持ちになる。三回目は好きなものだけ選ぶ。こうなったら終わり、それはバイキングじゃなく定食になる」と独特な哲学を披露。その内容に「バイキング理論良く分かる!」「名言だな」との声も上がっていた。

 阿久津を演じる渋川の演技もまた、渋くかっこいい面と、たまに見せるお茶目な面が絶妙で良いのだ。名脇役としてさまざまな映画やドラマに出演している渋川だが、二択刑事は彼のハマり役となりそうだ。

 2クール連続放送の『真犯人フラグ』、前半戦のラストへ向けて物語がゆっくりと動きはじめたところ。そろそろ失踪事件の全貌が見え始めてくる頃かもしれない。第8話では二択刑事のどんな小話が聞けるだろうか。

■番組情報
日曜ドラマ『真犯人フラグ』
日本テレビ系毎週土曜22時30分~
出演:西島秀俊、芳根京子、佐野勇斗、桜井ユキ、生駒里奈、柄本時生、柿澤勇人、長田成哉、坂東龍汰、迫田孝也、田中哲司、宮沢りえ ほか
主題歌:Novelbright「seeker」(UNIVERSAL SIGMA / ZEST)
音楽:林ゆうき、橘麻実
企画・原案:秋元康
脚本:高野水登
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:鈴間広枝、松山雅則(トータルメディアコミュニケーション)
演出:佐久間紀佳、中島悟(AX-ON)、小室直子
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/shinhannin-flag/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2021/12/05 19:00
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