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『バイキングMORE』放送終了発表も…抱え続ける“あの問題”は解決できず?

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坂上忍

 タレントで俳優の坂上忍がレギュラー出演者らと注目のニュースについて討論するフジテレビ系『バイキングMORE』。複数のメディアで来春の改編での打ち切りが報じられていたが、13日に同局が来春に放送を終了することを正式に発表した。

 同局の発表によると、ライフワークである動物保護活動に注力したいと坂上のほうから卒業の申し出があったという。坂上は2年ほど前から卒業を考えていたといい、同局の『坂上どうぶつ王国』で取り組んでいた動物の保護活動をメインとした施設の第一期の工事が来年2月頃に完了予定で、4月から保護活動ができるため、このタイミングでの卒業を決意したとのこと。後継番組については未定だという。

 13日の生放送で坂上は放送終了について言及。「どこかのタイミングで、動物好きのおじさんとしての時間をもうちょっといただけませんかというお話をさせていただいたまでですね」と経緯を説明し、「ラストスパートじゃないですけど、今まで以上にしゃべっちゃったら、3カ月半持たないで俺、クビになってるかも」と笑わせた。

「同時間帯の情報番組では、テレビ朝日の『大下容子ワイド!スクランブル』はおカタイ構成で、国内のみならず国際情勢も扱う。TBSの『ひるおび!』は全体的にバランス重視。日本テレビはまったくニュースを扱わない『ヒルナンデス!』で独自路線だが、『バイキング』が扱うニュースは坂上が選ぶので、どうしても芸能ネタが多くなる。視聴者もそろそろ飽きてしまったようで、このところの視聴率は、高いほうからテレ朝、TBS、日テレで、フジが最下位。坂上に支払う年間1億円以上のギャラの費用対効果を考えると放送終了も納得」(民放キー局の編成担当者)

 坂上とフジテレビといえば、『バイキング』に加え、現在もレギュラー放送中の『坂上どうぶつ王国』、そして昨年9月にレギュラー放送が終了した『直撃!シンソウ坂上』と、一時期は3本の冠レギュラー番組を持っていた。さらに『バイキング』は放送枠の拡大とともに『バイキングMORE』にリニューアルされ、『ダウンタウンなう』の人気コーナーだった「本音でハシゴ酒」でもMC役を担うなど、同局の坂上への依存度は増す一方だった。

 しかし、『直撃!シンソウ坂上』はレギュラー放送終了後、今年3月に単発の特番が放送されたのみ。コロナ禍で「本音でハシゴ酒」の企画自体が減少した『ダウンタウンなう』は今年3月で終了し、『人志松本の酒のツマミになる話』にリニューアルされて実質降板となった。続けて『バイキングMORE』の終了も決定。2021年にはいって同局の坂上への依存度は一気に下がり始めている。

「視聴率の低迷という問題を抱え続けていた『バイキングMORE』は、スタジオに各分野の専門家を呼んで意見を述べてもらっているが、ほかの情報番組に比べてスタジオの入り時間がかなり早く、その割にはギャラは他局とほぼ同じ。にもかかわらず、坂上さんにイジられたり、意見を真っ向から否定されたりする。そんなこともあって、放送回を重ねるごとに出演してくれる専門家がどんどん減り、最近は同じような顔ぶれで回すしかなくなった。視聴率が伸び悩む原因はそこにもあるはずだが、坂上さんはそんなことはお構いなし」(フジ関係者)

 坂上のコメントに注目が集まったはずの13日の放送だが、視聴率は相変わらず民放キー局の同時間帯で最下位。視聴者の関心は薄かったようだ。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2021/12/16 08:00
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