安倍元総理をイメージ? 『アバランチ』の“ゆるキャラ”郷原総理がひそかな人気
#アバランチ #利重剛
綾野剛主演のフジテレビ系月曜ドラマ『アバランチ』の第9話がいよいよ今夜22時から放送される。シリアスな展開が続くなかで、劇中の癒し的存在としてひそかに人気が高まっているキャラクターが内閣総理大臣の郷原栄作(利重剛)だ。
第1話から、「アバランチ」が敵対する内閣官房副長官・大山(渡部篤郎)にうまく利用されるコマのひとつとして描かれてきた郷原。堀田茜演じる大山の秘書・福本にまで「あんな総理でも守らなきゃいけないんですかね」と蔑まれる始末であり、その後はほとんど出演機会のない脇役だった。しかし第7話、アバランチをテロリスト集団に仕立て上げようと、大山が糸を引く形で総理暗殺テロの計画が予告される。結果的に、アバランチは総理を守るために「総理を誘拐する」という行動に出る。
郷原総理が登場すると、ネット上では「アバランチの首相のモデルって安倍ちゃんだよねー!」「安倍晋三さんに似てて笑える」「髪型が似てる気がする」「アバランチ、安倍晋三を馬鹿にしてて草」など、安倍元総理を想起したという発言が続出した。
利重剛が演じる郷原総理は終始のん気でマイペース。不穏な空気をまったく察知せずに“ボンボン育ち”っぷりを発揮し、大山がアバランチによる妨害を防ぐために昼食のスケジュールを急遽変更した際は、郷原は「大げさだね」「ホテルでランチしないってこと? ダメだよそんなの~! ダメ!」と駄々をこねてスケジュールを元のものに戻させ、大山に二度も舌打ちされていた。そして大好きなハンバーグを食べてご満悦した郷原総理は、食べ終わってトイレに行く最中に非常ベルが鳴ると「何かあったらどうするのさ。出ようよ~早く!」とパニックになり、最後はまんまと誘拐されてしまうダメっぷりである。
一国の首相としては情けないが、ドラマとしては郷原総理の“お間抜け”加減がいい息抜きになっている。次なるテロを防ぐため、羽生がやむなく総理を路上に下ろした際も「ちゃんと説明をしてくれよ」「私は総理だよー!」と相変わらずのマイペースでちょっと笑ってしまう。そして路頭に迷った挙句、現役の内閣総理大臣であるにもかかわらず公園で職質されるというお間抜けシーンも。
安倍元総理に似せる意図があったかどうかは不明だが、現代社会の歪みを描こうとしている『アバランチ』が歴代総理大臣を意識していないとは考えにくい。さらに郷原を演じる利重剛はかねてから安倍元総理に似ているとよく言われている役者であり、ビジュアルとしても近いものがある。
アバランチのメンバーがただのテロリストではないと薄々感づいている郷原総理が彼らを助ける鍵となるのではという最終回予想もあるが、安倍元総理に似せたキャラクターをはたして“救世主”として描いたりするだろうか。あまり期待はできない気もする。
■番組情報
月曜ドラマ『アバランチ』
フジテレビ系毎週月曜22時00分~
出演:綾野剛、福士蒼汰、千葉雄大、高橋メアリージュン、田中要次、利重剛、堀田茜、渡部篤郎(特別出演)、木村佳乃 ほか
主題歌:UVERworld(ソニー・ミュージックレーベルズ)
監督:藤井道人、三宅喜重(カンテレ)、山口健人
音楽:堤裕介
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデュース:安藤和久(カンテレ)、岡光寛子(カンテレ)、笠置高弘(トライストーン・ピクチャーズ)、濵弘大(トライストーン・ピクチャーズ)
制作:カンテレ、トライストーン・ピクチャーズ
製作著作:カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/A/
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