小栗旬の二番煎じ? 綾野剛主演『アバランチ』視聴者が「似てる」と連想する過去ドラマ
#アバランチ
役者・綾野剛が絶大な信頼を置く映画監督の藤井道人がチーフ演出を務める月曜ドラマ『アバランチ』(フジテレビ系)の第3話が今夜放送される。第2話の世帯平均視聴率は9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、初回から1ポイント数字を落としていた。
極限まで前情報を絞り、期待値を上げて放送された『アバランチ』だが、放送直後からSNS上では“あるドラマ”に似ているという声が上がっていた。2017年放送の小栗旬主演『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』だ。『アバランチ』と同じくカンテレ制作・フジテレビ系のドラマであり、放送枠も、『アバランチ』が放送されている月曜22時の前身となった火曜21時枠だった。
『CRISIS』の主人公は小栗旬演じる稲見朗(いなみ・あきら)。元自衛官という過去を持つ警視庁公安部の巡査部長である。そして第2の主人公と言えるのが西島秀俊演じる田丸三郎だ。田丸は架空の組織である公安機動捜査隊特捜班に引き抜かれる前から公安部に所属していた、真面目でストイックな性格。そんな二人の脇を固めるのは、班長で元捜査一課の吉永(田中哲司)、元機動隊爆発物処理班の樫井(野間口徹)、元ハッカーで情報分析のスペシャリストの大山(新木優子)という面子である。
『アバランチ』と『CRISIS』、両方を観た人なら、このチーム構成がどれだけ似ているか分かるだろう。綾野剛が『アバランチ』で演じる羽生は元公安部の刑事であり、西城(福士蒼汰)は元捜査一課という設定だ。また打本(田中要次)は元爆弾処理班であり、リナ(高橋メアリージュン)は元自衛隊員、そして牧原(千葉雄大)は凄腕ハッカー。所属する組織こそ警察内部と外部で異なっているが、視聴者に「そっくり」と指摘されるのは無理もない。登場人物たちがワケありという点や、大胆なアクションシーン、大物政治家の権力が絡む事件やテロを扱ったストーリーにも既視感がある。
他にも『レッドアイズ 監視捜査班』(日本テレビ系)や『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』(テレビ東京系)、『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』(テレビ朝日系)など複数のドラマが似ているとして挙げられているため、二番煎じや三番煎じでもおいしく楽しめる“テンプレート”なのだろう。
『CRISIS』の初回視聴率は『アバランチ』より高い13.9%だった。その後、視聴率を落としていくことになったが、『アバランチ』はどうなるだろうか。マイナスに取れば、よくあるテンプレに沿った内容とも言えるので、目新しさを期待させすぎたことが水を差す結果にならなければいいのだが……。
■番組情報
月曜ドラマ『アバランチ』
フジテレビ系毎週月曜22時00分~
出演:綾野剛、福士蒼汰、千葉雄大、高橋メアリージュン、田中要次、利重剛、堀田茜、渡部篤郎(特別出演)、木村佳乃 ほか
主題歌:UVERworld(ソニー・ミュージックレーベルズ)
監督:藤井道人、三宅喜重(カンテレ)、山口健人
音楽:堤裕介
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデュース:安藤和久(カンテレ)、岡光寛子(カンテレ)、笠置高弘(トライストーン・ピクチャーズ)、濵弘大(トライストーン・ピクチャーズ)
制作:カンテレ、トライストーン・ピクチャーズ
製作著作:カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/A/
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