新ドラマ『アバランチ』にアイドル枠が存在しないのは“アノ俳優”が出演しているから?
#千葉雄大 #アバランチ
10月18日から放送がはじまる、綾野剛主演の『アバランチ』(フジテレビ系)。テレビドラマとしては異例ともいえる事前情報の少なさだが、SNSをはじめネット上ではしっかりと話題になっている。その多くが、綾野剛と千葉雄大にまつわるものだ。
綾野と千葉が演じるのは、謎に包まれたアウトロー集団・アバランチのメンバーである羽生誠一(はぶ・せいいち)と牧原大志(まきはら・たいし)だ。羽生は予告動画からも察せられるように重々しい過去を背負う男であり、牧原も表向きは優秀なデイトレーダーでありながら、天才ハッカーという裏の顔を持っている。
主演である綾野剛が強いのはもちろん分かるが、それに次ぐポジションに、他の豪華出演陣を差し置いて躍り出た千葉雄大。チーフ演出の藤井道人と綾野の再タッグや、予告動画などで見られる持ち味全開のビジュアル、語られる作品愛などで盛り上がっている『アバランチ』だが、千葉については「かわいい」「イケメン」などアイドル的な持ち上げられ方が目立つ。その経緯は、千葉の出演作にありそうだ。
「がっつり千葉くん見られるの、感覚的には『おっさんずラブ』以来な気がする」というファンの声があるように、2019年末放送の『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系)における成瀬役は千葉がファンを増やす大きなきっかけとなった。ドラマクチコミサイトが運営するウェブマガジン「TVマガ」が行なった「千葉雄大が出演した歴代ドラマ人気ランキング」では、『おっさんずラブ-in the sky-』が堂々の1位に輝いている。もともとディープなファンが多い『おっさんずラブ』という作品に出演し、千葉は「成瀬に夢中」「『おっさんずラブ』の千葉雄大がかわいすぎて無理」「千葉さんを知るきっかけになった」など視聴者の心をこれでもかと鷲掴みにしていた。
放送を目前に行なわれた『アバランチ』の取材会では、千葉が「(綾野が)“俺のアイドル”と言ってくださったので、疲れたときは僕が癒やしたいと思います」という微笑ましいエピソードが明かし、会場を沸かせていた。自分の持ち味を自覚しての発言だとすれば少しあざとすぎると思うほどだ。
このように自他共に認めるアイドル性を持つ千葉が、視聴率に与える影響は大きいだろう。ドラマをはじめテレビ界には、“アイドル枠”が存在することがままある。メリットのひとつに、ファンがSNSで拡散することで宣伝効果につながることが挙げられるが、“アイドル枠”のない『アバランチ』においては、千葉がそのポジションに当てはまるのではとも考えられる。リアルタイム視聴するファンたちがSNSでつぶやき、トレンドに上がることを楽しんだり、欠かさずチェックして報告しあったり。その力は大きく、時にはストーリーが面白くなくても役者見たさに視聴率を維持し続けることもある。
制作陣にとっては数字より内容という気持ちはあるかもしれないが、視聴率だって無視できない。『アバランチ』で視聴率の底上げを担うのは、千葉ファンなのかもしれない。
■番組情報
月曜ドラマ『アバランチ』
フジテレビ系毎週月曜22時00分~
出演:綾野剛、福士蒼汰、千葉雄大、高橋メアリージュン、田中要次、利重剛、堀田茜、渡部篤郎(特別出演)、木村佳乃 ほか
主題歌:UVERworld(ソニー・ミュージックレーベルズ)
監督:藤井道人、三宅喜重(カンテレ)、山口健人
音楽:堤裕介
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデュース:安藤和久(カンテレ)、岡光寛子(カンテレ)、笠置高弘(トライストーン・ピクチャーズ)、濵弘大(トライストーン・ピクチャーズ)
制作:カンテレ、トライストーン・ピクチャーズ
製作著作:カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/A/
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事