孤独の中で制作をする常田大希と、そこに寄り添う綾野剛──『ボクらの時代』未公開トーク
#綾野剛 #ボクらの時代 #藤井道人 #常田大希
27日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)は未公開スペシャル後編。今回は、中村倫也、窪塚洋介、堤幸彦の2月14日放送回、ずんと阿佐ヶ谷姉妹の昨年12月13日放送回、バイきんぐ・西村瑞樹、ヒロシ、うしろシティ・阿諏訪泰義の昨年11月15日放送回、そして藤井道人、綾野剛、常田大希の1月31日放送回が選ばれた。
この中で、映画『ヤクザと家族 The Family』の監督、主演俳優、主題歌担当という組み合わせの藤井、綾野、常田の放送回からは、クリエイティブにおける“孤独”について語るトークが公開された。
ドッグランの犬をただ眺めていることが“癒し”になっているという常田の話を受けて、藤井監督は、地元の同級生など仕事とは関係のない人と会うことで「救われてきた」と告白。藤井監督は「他人から見た自分しか信じていない」そうで、「いつもと同じである自分」からズレていることを友人などに指摘してもらっているのだとか。これに常田は「わかります」と同調していた。
また藤井監督はよく綾野に相談するそうで、これに綾野は、自分が話を聞く際の姿勢として「選択を迫られるのは監督だから。一番孤独な作業をしているっていうか。全部ひとりで判断しなきゃいけないって、とても孤独だけど。その最終的な“孤独地点”までに行くまではずっと一緒にいよう、っていう感覚で向き合ってる」と説明した。
藤井監督から「音楽を作るときは孤独?」と訊かれた常田は、「多分ね、似てると思う」「基本的にはやっぱ孤独じゃないですか。ひとりでずっとこもって作るとかだから」と答え、大所帯で取り組むことの多い映像制作のほうが「わいわい」していて羨ましく感じているとコメント。常田がmillennium paradeやKing Gnuといった“集団”で表現をしているのは、そうした思いの表れでもあるのかもしれない。
そういえば本編では、millennium paradeのアルバム制作の現場を綾野が訪問したというエピソードもあった。ちょうど制作が終わったタイミングでの訪問だったため、綾野が初めて完成音源を聴く「第一号」になった、という話だったが、常田の好きなプリンを差し入れに持って行くといった気遣いも、「孤独な作業」をしているアーティストへの綾野なりの寄り添い方だろうか。
綾野と常田が友人であることを考えると少々穿ち過ぎな見方かもしれないが、しかし藤井監督が演出や脚本作りで迷ったり悩むと綾野に「勝手に相談しちゃう」のも、綾野が「最終的な“孤独地点”までに行くまではずっと一緒にいよう」と向き合ってくれるからだろう。綾野がいろんな俳優やクリエイターたちに愛されているのは、そうした寄り添い方がゆえなのかもしれない。
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