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なにわ男子の大ヒットが“異例”なワケ 「国内最速」も成し遂げたデジタル戦略

なにわ男子、1stアルバムジャケ写でトレンド入り! デビュー曲「初心LOVE」異例の国内最速ヒットを振り返るの画像2
J Storm公式サイトより

 関西ジャニーズJ.から7年7カ月ぶりにCDデビューを果たした「なにわ男子」。彼らのデビューシングル『初心LOVE(うぶらぶ)』が異例の大ヒットを記録している。

 2021年11月12日に発売された『初心LOVE』は、初日におよそ50万枚というハーフミリオン記録を叩き出し、週間セールス70.6万枚を記録して22日付オリコン週間シングルランキング(11月8~14日集計)では初登場1位となった。

 ビルボードジャパンによる総合ソングチャートでも17日付で初登場1位となったのみならず、24日付チャートでも総合チャートを2週連続制覇。しかも、NEWS『未来へ』の初登場週だったにもかかわらず、事務所の先輩の新曲を2位に抑えるという勢いを見せた。

「デジタル配信を解禁していないジャニーズグループにとって、総合チャートで首位を2週連続で維持するのは異例。CDセールスは2週目以降、急落しますからね。実際、なにわ男子の『初心LOVE』の売り上げ枚数は前週に比べて8割ほど下がっています」(音楽ライター)

 NEWS『未来へ』のCDセールスは、2週目のなにわ男子『初心LOVE』に対して倍近く差を付けている。それでもなにわ男子が首位を維持した理由は、デジタルの積極的な活用にあるという。

「ビルボードジャパンにおいて『初心LOVE』は動画再生指標がデビュー日前後から急増していることがわかりますが、これはYouTubeにおける戦略が功を奏したと言えます。

 『初心LOVE』はミュージックビデオ(MV)がまず10月19日に公開されましたが、デビュー日の11月12日に羽田空港で行ったパフォーマンス映像がその日のうちに解禁。さらに19日夜には“ダンスバージョン”のMVも公開され、どちらも500万回前後再生されています。

 いずれも『初心LOVE』の動画再生指標としてカウントされますし、オリジナルのMVの再生増にもつながる。実際、オリジナルのほうも再生数が伸び続けていて、デビュー日までは800万回ほどの再生回数が、現在は1600万回超と倍増しており、勢いが衰えていないのがわかります。こうした展開の結果でしょう、YouTubeが公式に公開しているチャートでは、11月19日~25日の週間総視聴回数でBTS『Butter』を抑え、6週目にして楽曲ランキング国内1位を獲得しています」(同上)

 1曲についてMV、ダンスプラクティス動画、TVパフォーマンス動画……など複数種の映像を公開・展開していく手法はK-POPが成功させて以降、日本でも広まりつつあるが、ジャニーズもこれを取り入れてきたということだろう。

 さらに、ここで公開している動画がまた“異例”だという。

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