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清野菜名へのマタハラ…『ハンオシ』視聴者の反応は“妊婦に厳しい社会”そのもの?

清野菜名へのマタハラ…『ハンオシ』視聴者の反応は“妊婦に厳しい社会”そのもの?の画像
ドラマ公式サイトより

 清野菜名が主演を務めるTBS系火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』、通称『ハンオシ』。現在放送中のこのドラマは、清野演じる明葉がひょんなことから坂口健太郎演じる百瀬と偽装結婚し、絶対に好きになるはずがないと思っていた百瀬に、次第に心惹かれてゆくといったラブコメディだ。

 昨年6月に生田斗真と結婚した清野は、『ハンオシ』放送開始直後となる10月23日、第1子の妊娠を報告して話題を呼んだ。業界内外から祝福の声が殺到する中、ネット上では、妊婦でありながらラブストーリーのヒロインを務める清野に対する心ない声も。また、回を追うにつれて清野のお腹が膨らんできていることを指摘する声も上がっていた。

 ストレートな批判、心配しているように見せかけたイヤミ……さまざまな声が集まっているが、「妊婦が働く」ということは、それほど悪く言われてしまうものなのだろうか。最近では、こういった書き込みに対して「清野菜名さんのお腹が大きくなってドラマに集中出来ないだの、衣装がゆったりしてるだの、プロ意識がないだの騒がれてるけど、マタハラだし、妊婦さんに優しい世界とはかけ離れてる」「目につくコメントの数々が明らかにマタニティハラスメントそのもの」「妊娠分かって仕事して何が悪いの? 体調良くて本人がいいならよくない?」「近所のおばさんみたいなあら探しされて可哀想だな」といった怒りの声が続出している。

 また、この件については11月17日に生配信された報道番組『ABEMA Prime』(ABEMA)でも議論がなされた。清野への批判について、フリーアナウンサーの宇垣美里は「ご本人に伝わらなければいいなと思います」と顔をしかめ、「ご本人と家族と周りの人が『それで行こう』と決めたことを、よくそんなことが言えるなと個人的には思いますね」などとコメント。慶應大学特別招聘教授の夏野剛氏も「子ども生まれるっていうんだったら、みんなで祝福してあげる環境にしていかないと、本当に国滅びますよ」と厳しい表情を見せていた。

 『ハンオシ』視聴者の反応は、“妊婦に厳しい社会”の縮図と言っても過言ではない。頑張って働いているだけの女性が、なぜ赤の他人から責められなければならないのだろうか。やはり、男女が等しく働ける社会はまだ遠いのだろうか。「女性自身」(光文社)の報道によれば、夫の生田の協力に加え、共演者の坂口健太郎らの気遣いもあって、清野への負担が少なくなるよう撮影が行われているというが、心ない声がどうか清野に届かないことを願うばかりだ。

■番組情報
火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』
TBS系毎週火曜22時00分~
出演:清野菜名、坂口健太郎、倉科カナ、高杉真宙、前野朋哉、中川翔子、笠原秀幸、小林涼子、森永悠希、長見玲亜、深川麻衣、岡田圭右、木野花、田辺誠一 ほか
原作:有⽣⻘春「婚姻届に判を捺しただけですが」(祥伝社「フィール・ヤング」連載中)
脚本:田辺茂範、おかざきさとこ
音楽:末廣健一郎、MAYUKO
プロデューサー:松本明子、那須田淳
主題歌:あいみょん「ハート」(unBORDE/Warner Music Japan)
演出:金子文紀、竹村謙太郎 ほか
編成:宮﨑真佐子
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/hannoshi_tbs/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2021/11/23 12:00
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