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『ハンオシ』主演の清野菜名にイライラする人続出…TBS火10枠が抜け出せない“嫌われるヒロイン像”

『ハンオシ』主演の清野菜名にイライラする人続出…TBS火10枠が抜け出せない“嫌われるヒロイン像の画像
ドラマ公式サイトより

 TBS火曜夜10時からの“胸キュン枠”で放送中の『婚姻届に判を捺しただけですが』、通称『ハンオシ』。主演は清野菜名で相手役は坂口健太郎と、知名度の高い若手俳優が揃っているのだが、SNSでの評判は今ひとつ。その理由として挙げられているのが、ヒロインの好感度が下がりつつあることだ。

 清野演じるヒロインの大加戸明葉(おおかど・あきは)は、グラフィックデザイナーとして働くバリキャリ女子。仕事は楽しいし、ひとりで過ごす時間は幸せだし、結婚願望は全くもってない。そんな明葉が、イケメンエリート広告マン・百瀬柊(坂口健太郎)に突然持ち掛けられたのが“偽装結婚”。最初は断ったものの、とある事情で借金を抱えてしまった明葉は、「借金を返済したら離婚」という条件で偽装結婚を承諾した。

 こうして明葉と柊の共同生活が始まったわけだが、明葉はガサツ、柊は几帳面と、性格が真逆なためぶつかることもしばしば。また明葉にはおっちょこちょいな一面もあり、金箔が装飾された柊の皿を電子レンジに入れて焦がしたり、兄夫婦の営む弁当屋に手伝いに行った際には頼まれてもないのに発注を代わりにやって、とんでもない誤発注をしたりとドジっぷりを発揮していた。

 「仕事(デザイン)はできるけど、ガサツでおっちょこちょい」。そんなヒロインに対してネットでは厳しい意見も。「ヒロインの言動ほぼ全部イライラしちゃう」「いつもの火10ヒロインだな」「ポンコツすぎてイライラする~」「ヒロインに苦手意識持っちゃうとドラマを楽しめなくなっちゃうから困った」といった声が数多く上がっていた。

 ヒロインの好感度を大きく下げたのは、おそらくこの胸キュン枠にありがちな“暴走”。一生懸命がゆえにドタバタと動き回り、善意のつもりが空回りして、かえって周りに迷惑をかけてしまう。そんな慌ただしいヒロインの姿が、同枠では何度も描かれてきた。

 例えば、上白石萌音がヒロインを演じた『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』。ザ・安定志向女子のヒロインがひょんなことからファッション雑誌編集部で働くことになるというストーリーなのだが、仕事でミスを連発しながらも文句を言うヒロインに「イライラする」といった声が殺到していた。

 ここ数年の同枠のヒロイン像は、前述のような、理屈よりも感情を優先する女性が多い印象だ。そして、彼女たちは視聴者からの支持を集められず、ドラマ自体もヒットに至らない。そろそろTBSの火曜ドラマは、繰り返されるこの“共感を得られないヒロイン像”のパターンから脱出すべきなのかもしれない。

■番組情報
火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』
TBS系毎週火曜22時00分~
出演:清野菜名、坂口健太郎、倉科カナ、高杉真宙、前野朋哉、中川翔子、笠原秀幸、小林涼子、森永悠希、長見玲亜、深川麻衣、岡田圭右、木野花、田辺誠一 ほか
原作:有⽣⻘春「婚姻届に判を捺しただけですが」(祥伝社「フィール・ヤング」連載中)
脚本:田辺茂範、おかざきさとこ
音楽:末廣健一郎、MAYUKO
プロデューサー:松本明子、那須田淳
主題歌:あいみょん「ハート」(unBORDE/Warner Music Japan)
演出:金子文紀、竹村謙太郎 ほか
編成:宮﨑真佐子
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/hannoshi_tbs/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2021/11/02 14:26
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