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生駒里奈『真犯人フラグ』での怪演に賛否…“奈緒超え”しないとヒットは難しい?

生駒里奈『真犯人フラグ』での怪演に賛否…“奈緒超え”しないとヒットは難しい?の画像
ドラマ公式サイトより

 西島秀俊が主演を務める日本テレビ系日曜ドラマ『真犯人フラグ』に謎の女として出演している、生駒里奈の演技が話題を呼んでいる。

 西島扮するお人好しのサラリーマン・相良凌介の妻子が失踪したことから始まる同ドラマ。次々に身の回りで起き始める不可解な出来事や、世間から向けられる疑惑の目に追い詰められながらも、凌介が真実を暴こうと闘う姿が描かれている。生駒が演じているのは、葬儀屋に勤める謎の女・本木陽香。物語の序盤で凌介に人違いと見せかけ近づいたり、物陰から監視していたり、怪しすぎる謎の人物だ。

 11月14日に放送された第5話では、職場らしき斎場で老人の遺影を目の前に掲げ「皆さん、わしのためにどうもありがとう」などとふざける、不謹慎極まりない奇行を見せていた。さらに、同僚たちが腫れ物に触るかのように怯えながら「本木さん、今日はご機嫌だね?」と声をかけると、不気味な笑みをたたえながら「わっかります? うれしいことがあったんです。知りたいですか?」と答えたかと思うと、大きく目を剥いて「教えませーーーーん!!」と声を張り上げた。

 この生駒の怪演に視聴者からは「生駒ちゃんの演技鳥肌」「生駒ちゃん怖すぎる!」「生駒さんの顔芸すごすぎw」などと絶賛する声が多数上がっていた。しかしその一方で「生駒ちゃんの演技見てたら恥ずかしくなってきた」「生駒ちゃんの演技なんか笑っちゃうんだよな笑 行動自体は不気味でも演技で不気味さが薄れてる気がする」「異常な演技が異常すぎて冷めちゃう」などとオーバーすぎる変人の演技に引いてしまう視聴者も多く、賛否が分かれているようだった。

 生駒の演技に違和感を覚える視聴者のなかには、本作と同じ制作陣が手がけた同局の2019年のドラマ『あなたの番です』に出演していた奈緒と比べてしまう人が多いようだ。奈緒も同じように、奇行を繰り返す狂気に満ちた変人の役を絶妙な演技でこなし、大きな反響を得たからだ。奈緒は、自然体でいながらも不気味なその演技で、第102回ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演女優賞を受賞。『あな番』をきっかけに本格ブレイクを果たした。

 そんな奈緒に比べると、生駒の演技はまだまだ荒削りな部分があるのかもしれない。秋元康が手がけるアイドルグループ・乃木坂46出身の生駒は、2018年の卒業後は舞台やドラマ、映画に次々に出演し、女優としてのキャリアを積んでいるところだ。持ち前のストイックさで着実に実力を伸ばし、舞台関係者からも高い評価を得ている。生駒にとって、この『真犯人フラグ』は女優として一皮剥けるかどうかのひとつの転機になりそうだ。強烈な印象のこの役で、どこまで爪痕を残せるか。「元アイドル」という枠を脱することができるのか、生駒の女優魂が試されることだろう。

 ただでさえ「『あな番』の二番煎じ」と言われている『真犯人フラグ』。奈緒と生駒のキャラクターが被っているぶん、奈緒を超えるような演技を見せなければ、ドラマも、女優としての生駒もヒットは難しいだろう。

■番組情報
日曜ドラマ『真犯人フラグ』
日本テレビ系毎週土曜22時30分~
出演:西島秀俊、芳根京子、佐野勇斗、桜井ユキ、生駒里奈、柄本時生、柿澤勇人、長田成哉、坂東龍汰、迫田孝也、田中哲司、宮沢りえ ほか
主題歌:Novelbright「seeker」(UNIVERSAL SIGMA / ZEST)
音楽:林ゆうき、橘麻実
企画・原案:秋元康
脚本:高野水登
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:鈴間広枝、松山雅則(トータルメディアコミュニケーション)
演出:佐久間紀佳、中島悟(AX-ON)、小室直子
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/shinhannin-flag/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2021/11/21 19:00
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