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『紅白』『レコ大』に影響を与えるか? ソニー・ミュージックの“ある役員”の人事

『紅白』『レコ大』に影響を与えるか? ソニー・ミュージックの“ある役員”の人事の画像
TBS

 音楽業界の例年の習わしに従えば、来週にも大みそか放送の『NHK紅白歌合戦』の出場歌手が発表され、近く『輝く!日本レコード大賞』(TBS系)の各賞の一部も明かされる。

 今年は目立ったヒット曲、流行歌が少なく、『紅白』『レコ大』とも出場歌手や楽曲の選考には苦労しそうな気配だが、それとは別に音楽業界の暮れの2大祭典に影響を及ぼそうな大手レコード会社の人事が発表されて業界内で話題を集めているという。

「ソニー・ミュージック傘下の会社の“降格人事”です。先日、宣伝担当グループの執行役員を務めるA氏によるパワハラが『デイリー新潮』で報じられましたが、このA氏は長年『紅白』や『レコ大』に大きな影響力を誇っていた人物なんです」(他社レーベルのスタッフ)

 同サイトの記事によると、一発撮りで楽曲を披露する人気YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」の運営に深く関わっているというA氏は、TBS系の人気バラエティ番組『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』内で行われたパロディ企画「THE FIRST FAKE」に対し、“許諾を与えていない!”と激怒。これを受けて、TBSの局員2人と制作会社のアシスタントプロデューサーがソニー・ミュージック本社まで謝罪に訪れたところ、たまたま玄関で出くわしたA氏は激昂し、制作会社の人間につかみかかったという。

 結果、A氏の振る舞いを見たTBSの局員が「訴える」となり、冷静さを取り戻したA氏はその場にいた警備員らの口止めに回ったり、「TBSの局長に謝りに行く」と反省モードになったものの、A氏が出てくると話がややこしくなるということで「上の立場」の人間がTBSへ謝罪に行ったとか。

 記事ではさらに、A氏が20年以上にわたり宣伝一筋でやってきた「メディアに顔が利く人」であることや、元々パワハラ体質だった、アンガーマネジメント講習を受けていたとの証言なども紹介。そして、9月に「職場において社員並びに取引先に対して業務上必要な範囲を超えた不適切な言動を取った」ことを理由に降職処分を受けて役員の座を追われ、加えて10月には系列の芸能事務所に異動させられたこと、その後もNHKに出入りする姿が目撃されていることを伝えている。

 そんなA氏について前出の他社レーベルのスタッフはこう補足する。

「A氏はソニー・ミュージックのバーニングプロダクション担当、いわゆる“B担”として業界内では有名でした。“B担”というとスポーツ紙の芸能担当記者のイメージを持つ人も多いと思いますが、バーニングは芸能界に大きな影響力を持つだけに、レコード会社などにも担当はいるんです。中でも郷ひろみさんの所属レコード会社でもあるソニー・ミュージックは付き合いも古く、歴代の“B担”はかなり優秀な人が多いんです」

 もっとも、A氏に関してはこうした意見も。

「確かにAさんも仕事はできる方だとは思うけど、クセが強いというか、苦手に思う人も多かったんじゃないかな。バーニングと親密な一部スポーツ紙のデスクや記者には愛想よく振舞う反面、そこまで“B”と近くないと判断した相手には、あからさまに態度を変えたりしていたのは有名な話。『あれじゃ無用に敵を作るだけだし、もうちょっとうまくやればいいのに』とは思っていたよ。実際、人間関係のトラブルは以前から結構あったみたい」(音楽業界関係者)

 ソニー・ミュージック側は「デイリー新潮」の取材に対して、「本人は高圧的な言動も暴力行為も行っていないと言っています。会社としてそういった行為は確認できませんでした」とし、さらに今回の騒動と人事は「紐づかない」としているが、業界内の見方は違うようだ。

 近年は『紅白』しかり『レコ大』しかり、ソニー系のアーティストの活躍が目立っていたが、その裏には同社の“B担”であるA氏の影響力も少なからず反映されていたという。今年の音楽業界の2大祭典におけるソニー勢の動向が気になるところである。

田井じゅん(エンタメウォッチャー)

1985年生まれ。神奈川県出身。専門学校在学中より、ミニコミ誌やフリーペーパーなどでライター活動を開始。一般企業への就職を経て、週刊誌の芸能記者に転身。アイドル業界や音楽業界を中心に、その裏側を取材中。

たいじゅん

最終更新:2021/11/17 11:00
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