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元ロッテ清田氏が球団を提訴…思い出される女子アナ「内定取り消し」裁判

元ロッテ清田氏が球団を提訴…思い出される女子アナ「内定取り消し」裁判の画像
ドロ沼裁判になりそうだが…

 プロ野球・千葉ロッテマリーンズ元選手の清田育宏氏が、「契約解除は不当」だと球団に対して損害賠償と選手としての地位を確認する裁判を起こしていたことがわかった。ポストシーズンに入る直前の提訴に、野球界からは「暴走するのもいい加減にして欲しい」と怒りの声が聞こえてくる。

 清田氏は今年5月、複数年契約している球団から契約を解除された。球団は「度重なる不適切な行動及びチームに対する背信行為」によるものと発表した。

 ロッテでは昨秋、新型コロナウイルスの集団感染が起こったが、球団側は「部外者との会食禁止」というルールを破った選手はいなかったと発表した。しかし実際には清田氏が妻とは異なる女性と外出していたと今年1月に一部週刊誌が報道。そのおよそ1週間後、コロナ禍において不要不急の外出を行ったことが内規違反にあたるとして清田氏は無期限謹慎処分に。さらに謹慎明けの5月に別の女性と外出している様子が再び報じられ、自宅待機となり、その数日後、清田氏は契約解除となった。

 訴状などによると、清田氏は外出禁止が「定められていなかった」と主張しているというが……。

「約9700万円の損害賠償と地位確認を求める時点で、球界にケンカを売っているようなもの。シーズンも続いている中での訴訟ですから、マイナスの印象を持たれるのも覚悟の上でのことでしょう」(全国紙運動部デスク)

 また、契約解除後、自身のクラブチームの練習場を貸してサポートを続けていた元野球日本代表のG.G.佐藤氏は、5日に自身の「note」に「『どうして清田の手助けなんかするの?』という問いに対する唯一の答え」というブログ記事を公開し、「彼がセカンドキャリアに進むうえで、少しでも気持ちの切り替えができるようにしてやりたい」「少しでも彼が納得してユニフォームを脱げるための協力をしたい」と清田氏を支援している理由を長文で説明した。

 プロ野球OBは次のように指摘する。

「清田自身がロッテに復帰できるとは到底考えていないだろうけど、司法の場で決着をつけないと今後の就職活動にも大きく影響が出るのは間違いない。練習は続けていたが、秋になっても他球団からオファーが届かず、焦りもあるでしょう。今後のことを考えて一歩前に進むための提訴だったとは思うが、いかんせんタイミングが悪すぎる。せめてもう少し提訴する時期をオフシーズンに移せなかったのか。いくら自分のこととはいえ、配慮は必要だったと思う」

 一方で、芸能関係者は「以前、在京テレビキー局の女性アナウンサーが入社時に訴訟を起こした件と似ている」と話す。

「2014年、現在も在京テレビ局で正社員の女性アナウンサーとして働く人物が、内定が出た後に親族の知人が営む接待を伴う飲食店でアルバイトをしていたことを会社に伝えたところ、人事部長名で『清廉性に相応しくない』という理由で内定を取り消された。これを不服として、地位確認で裁判を起こしたんです。結局、両社は和解し、この女性はそのまま局アナとして入社できました。

 清田氏も外出禁止が明文化されていたかどうかを争点に戦う可能性が考えられ、もしそうでなければ、“イメージ”で球団が契約解除をしたと主張できる。ドロ沼裁判になるかもしれませんが、球界に一石を投じるかもしれない」

 今後の訴訟の行方にも注目したい。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2021/11/11 06:00
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