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ロッテ清田ついに契約解除… 報道関係者が喜んでしまう複雑な事情

ロッテ清田ついに契約解除… 報道関係者が喜んでしまう複雑な事情の画像1
清田育宏 千葉ロッテマリーンズ 公式サイトより(現在は削除済)

 プロ野球の千葉ロッテマリーンズの清田育宏選手について球団は23日、契約解除したと発表した。この日、球団内で会議が行われ処分が決まった。

 清田は2020年10月に数年来不倫関係にあった女性に対して新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査を受けないよう指示したり、自身の行動について球団に虚偽申告していたことが今年1月、週刊誌「FRIDAY」(講談社)の報道で発覚。

 当時、チームは1軍選手など合計14人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かり大騒動に発展した。清田は無期限の謹慎処分を受けていた。5月1日に処分が解除され12日には2軍戦に復帰。ところが同日に再び別の女性と密会する姿を同誌が報じたことで自宅待機となっていた。

 球団は公式サイトで「事実関係を確認した結果、同選手が無期限謹慎処分の解除直後に再び球団ルールに反する行動を行っていたこと等が判明しました」と報告。これまでの度重なる不適切な行動や、チームに対する背信行為に鑑み「当球団としてはこれ以上清田選手との選手契約を維持することはできないと判断しました」と契約解除理由について説明した。

 また、ファンや球団スポンサーに対して「信頼を裏切る事態を招いてしまったことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。選手教育に尽力し再発防止の周知徹底をするとしたが、スポーツ紙野球デスクは「脇の甘さをわかっていた清田を半ば放置していた球団にも責任はある」と指摘する。

「不倫やルール違反は犯罪行為ではないが、コロナ禍で世間の目は相当厳しくなっている。以前ならおとがめなしだったことが、一発退場させないと収まらないくらいの差が出てしまっている。ずっと野球中心の生活を送っている選手に、一般常識を求めるのは若干、違和感を覚える部分もあるが、世の中の動きを考えると球団も『耐えてくれ』と言い続けるしかない。今回ロッテが、必死にそうした投げかけをやっていたのかは大いに疑問ですね」

 清田の件をスポーツメディアが容赦なく報じる理由はもう一つある。16日にプロ初登板初先発した佐々木朗希選手の露骨過ぎる売り出しとリンクしているというのだ。

「キャンプでも球団職員が独自カメラを持ち込んで佐々木ばっかり。タレントの石橋貴明さんの佐々木推しを活用して、YouTubeチャンネルに独自映像を提供するなどPRに精を出していた。人気スポーツ雑誌のウェブサイトには1軍初登板を前に、佐々木自身の原点を独自取材し寄稿しています。コロナ禍で自由に取材出来ないので身内の球団職員が自由に話を聞いて発信できるのは当然のこと。テレビ、新聞などのロッテ担当メディアからは総スカンでしたが、その直後に清田の件が明るみになった。内心『いい気味だ』と思って溜飲が下がったことでしょう」

 清田の一件が炎上した裏には、さまざまな要因が複雑に絡み合っている。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2021/05/27 07:00
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