トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > オードリー若林、DJ松永の「保護観察」終了

オードリー若林がDJ松永の「保護観察のおじさん」なワケ “たりないふたり”の成長を語った『ボクらの時代』

オードリー若林がDJ松永の「保護観察のおじさん」なワケ “たりないふたり”の成長を語った『ボクらの時代』の画像
フジテレビ総合エンタメメディア「フジテレビュー!!」より

 10月31日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)にオードリー・若林正恭とCreepy Nuts(R-指定&DJ松永)が出演した。プライベートでも仲の良い組み合わせであることはご存知の方も多いだろう。冒頭では、2年ほど前にDJ松永が作家の朝井リョウとともに若林宅で“ボクらの時代ごっこ”をやったことがあるというエピソードも披露されていた。

 若林とCreepyが交流を持つようになったのは、Creepyが2016年1月に発表した1stミニ・アルバム『たりないふたり』がきっかけだ。南海キャンディーズ・山里亮太と若林による同名の漫才ユニットのファンだった彼らがオマージュを捧げたもので、これを知った若林が「知り合いを3~4人通して」松永に連絡し、食事に行ったことを機に仲を深めていったわけだが、今回の鼎談は、この5年で大きく環境が変わったCreepyの話が中心となった。

 超多忙になったCreepyに向かって、「世の中に注目されてさ、仕事の激流を岩にしがみついてただ流されないように耐えてんだなって思うとすっごい嬉しくなる」となぜか笑顔の若林。だが松永は、テレビやラジオで活躍するようになり、DMC World DJ Championshipsで優勝して世界一のDJにもなるといった成功の裏で、今年の春ぐらいに「激落ち」したという。「何したらいいんだっけ?」「新たに欲しいもんは何もない」という状態になり、「自律神経がぶち壊れた」と振り返った。そこから松永が復調したのを、R-指定は「松永さんがめちゃくちゃビート作り出した」ところから察したというのは、ふたりの信頼関係がうかがえるエピソードだった。

 そして話題は“成長”へ。松永が、オードリーの漫才が変化してきていると指摘すると、若林は「よく気づくね」と頷き、「相方(春日俊彰)がここへきて成長した」ことに加え、芸能界で揉まれているうちに自身が人見知りではなくなり、“闇キャラ”から“おじさんキャラ”になった影響があるのではと説明。そこから、松永もずいぶん変わったという話に。「人間と喋る1日の時間が明らかに増えるじゃん。それが連日だから、社会になじんでくよな、俺たち」と、「社会に参加すること」で成長していくと若林が語ると、松永は大きく頷く。Creepyとして話す場面では、以前はR-指定が“社交”担当として喋ることがほとんどだったが、今では「めちゃくちゃ松永さんが喋ってくれる」という。

 この「急成長」について松永は「テレビの影響がでかい」とコメント。メイクや衣装といった裏方の人たちの仕事ぶりを見て、自分たちの態度を省みるようになったという。そういえば、テレビ番組出演について松永が「(番組制作の)チームプレーのかっこよさとか楽しさ、快感をちょっとずつ理解していった」と話す場面もあったが、この変化を若林は「不登校の子が部活に参加して目覚めるのと同じ」と評していた。これもまた、若林の言う「社会に参加するとわかる」気づきなのだろう。

 松永のこうした話を聞いた若林は、「要所要所でまっちゃん(松永)と喋ってはきてるから、他のスタッフさんに対する心配りまでの話を聞けるなんて……」とその成長ぶりに感激。「保護観察のおじさんみたいな気持ちだ、今」と締め括って笑わせていた。

 若林は以前、『あちこちオードリー』(テレビ東京系)にCreepyがゲスト出演した際、売れっ子になっていく彼らに対し、かつての自分たちに重ねてアドバイスを送っていたが、特に自分と同じく人見知りだった松永には共感するところが大きかったのだろう。『ボクらの時代』ラストでの若林の「今日で(保護観察は)終わり」という言葉は、DJ松永にあった“たりない”面への“さよなら”だったのかもしれない。

宇原翼(ライター)

雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。

うはらつばさ

最終更新:2021/11/03 17:00
ページ上部へ戻る

配給映画