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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 長澤まさみが感心した木村佳乃の“人生哲学”

長澤まさみと麻生久美子の「自分に自信が持てない」発言に木村佳乃が語った“人生哲学”

草笛光子と中谷美紀、ベテラン女優による「仲良しの嫁姑」感漂う軽妙な応酬がおもしろい『ボクらの時代』の画像
フジテレビ総合エンタメメディア「フジテレビュー!!」より

 19日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)は、長澤まさみ、木村佳乃、麻生久美子という華やかな女優たち3人による鼎談の後編。現在公開中の映画『マスカレード・ナイト』での共演者という組み合わせだ。

 木村と麻生が2人の子持ちということもあり、子育てトークが中心となった前編。後編でも、麻生と木村でそれぞれの個性が出ていた絵本の読み聞かせエピソードや、子どもは母親の職業を理解しているか?という話も出ていたが、今回はそれぞれの女優としての顔にもスポットが当たった。

 前編ではどうしても“裏回し”的なポジションに留まりがちだった長澤が語る場面も増えた。「今もそうなんですけど、基本的にあまり自分に自信がない」と告白して驚かせた麻生から「まさみちゃんもでも、自信ないタイプだったよね?」と振られ、「“できない”とわかっているからだと思うんですけどね、自分が」と認めていた長澤。実はこの数年、長澤はインタビューなどで自身について自信がないタイプだと話しており、自分のことを話すのも苦手だと明かしている。今回の鼎談でも木村や麻生の話を聞き出す側にいることが多かったのは、そういう性格によるものだったのかもしれない。

 そんな長澤だが、興味深い場面もあった。長澤が「東宝シンデレラ」オーディションの水着審査で「ブルーの水着を着ていた」と木村が曖昧な記憶で話した際、「いや、赤です」とすぐに訂正し、「ブルーは沢口さんとかかなぁ」と答えていた場面。確かに沢口靖子は第一回「東宝シンデレラ」オーディションでライトブルー系の水着を着ていた。長澤にとって沢口は事務所の大先輩でもあるし、「東宝シンデレラ」の歴史を振り返るような仕事があったのかもしれないが、長澤がちゃんと記憶していることに妙に感心してしまった。東宝の看板女優としての自覚が芽生えたゆえなのだろうか。

 前編に続いて、さすがのバラエティ適性を発揮していた木村は、後編でも“舌好調”。長澤が芸能界入りするきっかけを訊くというくだりで「今、カンペが出たんだけど」とあっさりと裏側をバラしたかと思うと、「私、分かる気がする」と勝手にクイズ番組化して“正解”を当てようとする。そんな木村の姿に、番組の最後では「ていうかもう、佳乃さんが本当に明るいですね」「あんまりいないです、ここまで明るい方、周りに。すごい」と麻生が笑いをこらえきれない様子で話していた。

 一方で、木村がそのポジティブさが反映された“人生哲学”を語る場面も。自分に自信を持てないという長澤と麻生に対し、昔から立ち直りが早いという木村。その背景に「そんなに人は、自分が思うよりも私なんか期待してないなって思うと気が楽です」「『期待されてる』って思っちゃうとハッ!てなるけど、たかが木村佳乃、どうせ木村佳乃。褒められたとしても、『木村佳乃にしてはよかったな』って言ってくださってるんだなって思うと気が楽」という考え方があると明かしていた。そうやってプレッシャーに押し潰されないようにしているという木村に、麻生と長澤は「いいお話。いい考え方ですね」「謙虚ですね」と感心しきり。

 さらに木村は「せっかく生きてるから、楽しいほうがいいじゃないですか、少しでも」「今日という日は今日しかないし、取りあえずもう『やっちゃえ』って感じ」ともコメント。「すごいポジティブ。共感します」と麻生は話していたが、視聴者からも「明るくてポジティブな佳乃さんの考え方、ホントいいなぁって思う」「考え方とか雰囲気とか素敵すぎる」「共感できる」といった感想が上がっていた。結果的に今回の『ボクらの時代』は、前編・後編通して木村佳乃の魅力が発揮された回だったといえるのかもしれない。

宇原翼(ライター)

雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。

うはらつばさ

最終更新:2021/09/21 07:00
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