巨人・原監督“退任論”急浮上の生なましい条件とは
#原辰徳 #読売ジャイアンツ
プロ野球セ・リーグ3位の読売ジャイアンツの凋落ぶりが激しい。16日、セ・リーグ4位ながら上位進出をかけて猛追している広島東洋カープ戦では、先発登板した高橋優貴投手が1回表の攻撃終了を待たず4失点で降板。試合も、1点差まで追いついたが敗れ、とうとう10連敗の緊急事態発生だ。
勝てばセ・リーグ最多勝タイの12勝に並ぶ若手左腕は、カープの1番を打つ若手の宇草孔基にプロ初の先頭打者アーチを打たれた。その後も菊池涼介のタイムリーを浴びKO。中継ぎ投手陣も勢いを止められず失点を重ねた。貯金は9月2日の時点で最大の15もあったのに、10月16日の試合を含めて7勝24敗と、チームの勢いにブレーキがかかっている。
「坂本、岡本、丸の中軸を打つバッターが軒並み不振に陥り、投手陣の踏ん張りが効かなくなかったのが最大の敗因です。その間、グラウンド外では阿部慎之助2軍コーチが突然の1軍昇格、原辰徳監督の来シーズン続投報道など雑音が重なり、選手も試合に集中できていません」(プロ野球OB)
雑音が多くても選手自身はチームのため、自分の成績向上のためにプレーできれば何ら問題ないのだが、気になるのは、原監督の続投報道がそのままモチベーション低下に繋がっている可能性が考えられる点だろう。
「原監督は9月に入ってから、勝負どころと考えて先発投手の登板間隔を詰めることを始めました。それより前から中継ぎ投手陣を次々と起用するマシンガン継投もありましたが、正直な話、この作戦はいつまでも持つわけじゃない。まず、投手陣が壊れてしまい、野手にも伝播した雰囲気が確実に出てくる。要は全て裏目に出てしまうと、選手のモチベーションは保つことができません。しかし編成面を含めて全権掌握している監督でもあるので、誰も何も言えないのです」(同)
それでもセ・リーグ3位に入れば日本シリーズ進出の可能性があるため、自ら辞任を申し出ないかぎり原監督にユニフォームを脱がせることはなかなか難しいだろうが「広島東洋カープと順位が入れ替わり、4位以下のBクラスでシーズンを終えれば話は変わります。今シーズン限りでの退任も機運も高まり、実現するかもしれません」(同)という。
16日の試合を終えて巨人は残り5試合、広島は8試合を残しており、ゲーム差はわずか3に迫っている。最後まで両チームから目が離せない。
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