町田啓太、窪田正孝、岡田准一、向井理…イケメンによる「土方歳三の大渋滞」が発生中!?
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ドラマ・映画の世界で、イケメン俳優が新選組の「鬼の副長」こと土方歳三を演じる作品が増えている。「イケメン土方の大渋滞」「土方の供給過多」といった声が飛ぶほどで、にわかに「土方歳三ブーム」の様相を呈しているようだ。
放送中のNHK大河ドラマ『青天を衝け』の登場人物でとりわけ反響が大きかったのが、町田啓太が演じた土方歳三だ。出演シーンはそれほど多くなかったにもかかわらず、町田の凛々しい土方像は多くの女性視聴者を虜にし、有名なダンダラ羽織の衣装から後年の洋装・洋髪姿になった時のギャップに悶絶する人も続出。主演の吉沢亮との共演シーンは「イケメン頂上決戦」とも騒がれた。
同じくNHKでは、9月27日から第1話~3話まで3夜連続で放送された5分間のミニドラマ『土方のスマホ』も話題を呼んでいる。「もしも歴史上の人物がスマホを持っていたら?」という設定と全編スマホ画面のみという演出で「第58回ギャラクシー賞」テレビ部門フロンティア賞などを受賞した『光秀のスマホ』(2020年)の続編シリーズで、今回は窪田正孝が土方歳三を演じている。
同作では、土方が武士として「SNSでバズること」に憧れて上京し、地元仲間の近藤勇と新選組を結成。暗殺を縦読みで“におわせ投稿”して近藤に怒られたりしつつ、「池田屋事件」のライブ配信で見事にバズって幕臣に取り立てられるも、大政奉還で身分とフォロワーを失い……というユニークすぎる展開を描く。3話の池田屋事件まで窪田が土方役であることが伏せられ、キャストに注目が集まったこともあり、3日連続でSNSのトレンド入りを果たした。第4話~最終話が今月11日から放送される予定で、ぶっ飛んだ土方像は今後も注目されそうだ。
さらに、NHKは来年1月3日に正月時代劇『幕末相棒伝』を放送すると発表。将軍暗殺未遂事件の黒幕探しをめぐって、向井理が演じる土方歳三と永山瑛太が扮する坂本龍馬が敵同士なのに“バディ”を組んで協力するという異色作だ。
映画に目を向けると、今月15日から全国公開されるV6・岡田准一の主演作『燃えよ剣』が控えている。歴史ファンにとっては言わずと知れた司馬遼太郎のベストセラーの映画化で、岡田が主人公の土方歳三を演じる。
もともと新選組および土方の歴史ファンからの人気は高いが、ここまで土方を題材にしたドラマや映画が集中するとは驚きだ。
「ブームとなっているのは、アニメ化もされた人気コミック『ゴールデンカムイ』で老年期(史実は享年35)の土方が魅力的に描かれたことが発端かもしれません。従来の幕末ファン以外の層からも土方の人物像に関心が集まり、フィクションの題材として使いやすくなった。90年代の人気コミック『花の慶次』によって前田慶次郎利益(前田慶次)が戦国時代劇に登場する機会が増えたり、宮本武蔵を主人公にした漫画『バガボンド』のヒットを受けて武蔵モノのドラマや映画が制作されたことがありましたが、同じような流れになっているのでは」(歴史ドラマウォッチャー)
最近の大きな特徴のひとつは“イケメン化”だ。かつて新選組の美形といえば沖田総司と相場が決まっていたが、現在は沖田に負けないほど土方の美男子イメージが強まっている。
「史実でも美形で女性にモテたという話はあるのですが、長らくフィクションでは頼れる兄貴分のような土方像が目立っていた。“鬼の副長”としての冷徹なイメージもある。しかし、最近は“イケメン化”が顕著になっているように感じますね。美形男性キャラが多数登場するゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』で土方の愛刀を擬人化した『和泉守兼定』は非常に人気があり、新選組を題材にした乙女ゲーム『薄桜鬼』シリーズでも土方への支持は高い。女性向け作品で生まれた新たな土方像が影響している可能性があるのかも。大河ドラマで町田の土方が大反響となったことで、よりイケメンのイメージが強まりそうです」(前出)
NHKを中心とした「イケメン土方歳三ブーム」は、今後さらに広がりを見せていくかもしれない。
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