秋元康の新作ドラマ『真犯人フラグ』が放送前から”黒幕バレバレ”? 不安要素満載で幕開けか
#真犯人フラグ
西島秀俊が主演する『真犯人フラグ』(日本テレビ系)の放送がいよいよ10月10日から始まる。2019年に考察ブームを巻き起こし、最終回の世帯平均視聴率19.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をたたき出した『あなたの番です』(同)の企画・原案を担当した秋元康とその制作陣が再集結するとあって、次々にスタートしている各局の秋ドラマのなかでも大きな注目を集めている。
今回も『あな番』同様に2クール連続のミステリードラマだ。西島が演じるのは運送会社に勤める相良凌介。そして17年ぶりの民放連続ドラマ出演となる宮沢りえがその妻の真帆を演じる。娘と息子がいる仲の良い4人家族だったが、ある日突然、なんの前触れもなく妻子が姿を消してしまう。謎の母子失踪事件として世間から注目され、凌介に同情の声が集まるが、SNSのある投稿がきっかけで、“悲劇の夫”から一転、“疑惑の夫”に……。果たして凌介は“世間の目”と闘いながら、真犯人を見つけだし、愛する家族を取り戻すことができるのか、というストーリーだ。
局を挙げた大作ドラマだけに、放送前から公式HPで視聴者に“挑戦状”を送り、一番怪しい人の投票をSNSで募るなど、さまざまな仕掛けで大いに煽り、盛り上げている。SNSには「めちゃくちゃ面白そう!!」「今から考察はかどるわ~」などと楽しみにする声も多く、日テレの狙い通り、早くも盛り上がりを見せているようだ。
だがその一方で、不安や心配の声も多く聞こえてきている。まず、ミステリー作品の最大の醍醐味とも言える犯人の正体。過去の傾向から、始まる前から犯人がバレバレだというのだ。というのも、これまでの“秋元ミステリー”では、『あな番』では西野七瀬、『リモートで殺される』(日本テレビ系/2020年)では前田敦子と、秋元がプロデュースしたアイドルグループ出身の女優が犯人という結末が続いているのだ。今回も、謎の女として元乃木坂46メンバーの生駒里奈が出演する。視聴者からはすでに「生駒ちゃん絶対黒」「生駒ちゃんが犯人っていう確率、死ぬほど高そう」「秋元康だし2クールだし犯人は生駒里奈で決まりじゃん」といった声が続出している。
また、秋元作品は最終回に伏線が回収されずにモヤモヤが残る、という声も。確かに『あな番』も今夏クールに放送されていた『漂着者』(TBS系)も、最終回で伏線が回収されないまま謎が残り、不満の声が多く上がっていた。
そして、視聴者の一番の不安は、日テレお得意の「続きはHuluで」となることだ。日テレの「日曜ドラマ」枠は、同局傘下にある有料動画配信サービス「Hulu」への誘導を強く意識しており、秋元ドラマにおいても、『愛してたって、秘密はある。』(2017年)の結末をHuluで明かすという手法で批判を浴び、『あな番』も同様に最終回後にHuluで犯人の過去を明かすストーリーを配信して炎上するなど、数々の“前科”がある。
これらの不安要素が重なり、「見ようか悩む」といった声も多い。さすがに“生駒犯人説”は安直すぎてありえない気はするが、Huluでオリジナルストーリーが配信されることは公式HPで明かされている。今回の『真犯人フラグ』こそはスッキリ解決させて、2クールという長い期間、ドラマの世界に浸った視聴者の心情を裏切ることがないように願うばかりだ。
何はともあれ、まずは今夜放送される第1話。半年間に及ぶ長い考察合戦の幕開けだ。日テレ渾身の豪華キャスト陣に、大いに期待したい。
■番組情報
日曜ドラマ『真犯人フラグ』
日本テレビ系毎週土曜22時30分~
出演:西島秀俊、芳根京子、佐野勇斗、桜井ユキ、生駒里奈、柄本時生、柿澤勇人、長田成哉、坂東龍汰、迫田孝也、田中哲司、宮沢りえ ほか
主題歌:Novelbright「seeker」(UNIVERSAL SIGMA / ZEST)
音楽:林ゆうき、橘麻実
企画・原案:秋元康
脚本:高野水登
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:鈴間広枝、松山雅則(トータルメディアコミュニケーション)
演出:佐久間紀佳、中島悟(AX-ON)、小室直子
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/shinhannin-flag/
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