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のん、地上波ドラマから“完全排除”でも根強い支持! 忖度や圧力の及ばないCM・映画・舞台に活路

のん、地上波ドラマから“完全排除”でも根強い支持! 忖度や圧力の及ばないCM・映画・舞台に活路の画像
のん公式サイトより

 「週刊文春」(文藝春秋)による恒例企画「好きな・嫌いな俳優アンケート」の2021年版の結果が「文春オンライン」で発表された。「好きな女優」部門では、大活躍中の綾瀬はるかが納得の3連覇を達成した一方、のんが前回・前々回に続いて2位をキープしたことが話題になっている。

 のんは同部門で2015年に1位を獲得し(当時は「能年玲奈」)、続く2017年で連覇を達成(※2016年は実施されなかった)。2018年に綾瀬にトップを奪われたが、それ以降も2位の座を守り続けており、のんが高い人気を長期間にわたって維持していることをうかがわせている。

「2015年は出世作『あまちゃん』(NHK)の再放送があったのに加え、当時の所属事務所からの独立騒動が勃発し、同情票が多く集まったことも1位獲得の要因になった。2016年には、のんへの改名・再出発と主演声優を務めたアニメ映画『この世界の片隅に』の大ヒットがあり、その話題性が翌年の連覇達成へとつながった。しかし、独立騒動後は地上波ドラマから完全に排除されており、露出量の減少に伴って順位は徐々に落ちていくだろうと推測されていました。それなのに、今回も別格の超売れっ子女優である綾瀬に次ぐ得票数を獲得しているのですから驚きです」(芸能記者)

 のんといえば、2013年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』のヒロイン・天野アキ役で大ブレイク。しかし、2015年に「事務所に無断で個人事務所を設立していた」「契約問題をめぐって事務所と衝突している」などと報じられ、それをきっかけに事実上の休業状態となった。

 2016年に独立して「のん」に改名し、以降は「女優・創作あーちすと」を名乗って活動を再開。しかし、復活後も地上波の番組からはほぼ締め出された状態が続いている。

「昨年、実写映画の主演作としては約6年ぶりとなる『私をくいとめて』が公開されました。同作は東京国際映画祭の『TOKYOプレミア2020』部門に出品され、『あまちゃん』以来となる橋本愛との共演が実現するなど話題性は十分でしたが、なぜか地上波での宣伝がほとんどなく、一部で『テレビ局が前事務所に忖度しているのでは』といった声が上がる事態となりました。2019年には、のんとマネジメント契約を結んでいる企業の社長が『テレビドラマのオファーはたくさんあるが、何週間か経つと“なかったことにしてほしい”と(制作スタッフから)連絡がある』とメディア上で告白し、圧力なのか、忖度なのか、何かしらの問題が生じていることを示唆したこともありました」(前出)

 そのような厳しい状況でありながら、なぜ現在も根強い人気を保ち続けているのだろうか。

「圧力や忖度の及ばないCM、映画、舞台を軸に活動しているためです。特にCMの需要は高く、ラクスル、ダンボールワン、岩手銀行、JA全農いわてなど多くの契約を抱え、警視庁や東京消防庁のイメージキャラクターを務めることもあり、年収は1億円以上にのぼるともみられています。いくらドラマから排除されても、CMならテレビ局は流さないわけにはいきませんから、CM限定ながら地上波露出を継続できている。

 また、テレビ局の中でも『忖度なし』をアピールしているNHKは彼女の起用に積極的で、昨年は『ニュース7』に生出演して話題になりましたし、今月10日深夜に放送された『おやすみ日本 眠いいね!』にもサプライズ出演。女優としては、独自性が強くテレビ業界のような忖度がない映画や舞台が主戦場になっています」(前出)

 実際、のんは8月9日から上演予定の舞台『大パルコ人(4)マジロックオペラ「愛が世界を救います(ただし屁が出ます)」』に主演し、作・演出を務める宮藤官九郎と『あまちゃん』以来のタッグを結成する。『おやすみ日本 眠いいね!』に出演したのも、同番組のMCを宮藤が務めている縁だろう。

 さらに、自ら脚本・監督・主演の三役を務める映画『Ribbon』(2022年公開予定)が6月に上海国際映画祭の特別招待作品としてGALA部門に正式出品され、計3回の上映回のチケットが発売後すべて5分ほどで完売したと伝えられている。

 テレビドラマに出られずとも、映画や舞台、CMで女優として輝くことができると証明したともいえる彼女。だが、地上波ドラマで演技を見たいというファンの声は現在も根強くあり、芸名についても今回のアンケート企画で「のんと呼ばなければいけない事が辛い」という意見が寄せられている。はたして、そうしたファンの願いが叶う日はくるのだろうか。

雑誌や書籍、ネットメディアで芸能記事を執筆中。アイドルから俳優、歌手、大御所まで幅広くカバーする柔軟さと情報網が強み。

さいきじゅん

最終更新:2021/09/18 21:34
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