トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

テレビから5年間干された「のん」、“令和初の天覧女優”がいよいよ本格的に復活か

のんオフィシャルサイトより

 所属事務所を独立して以降、芸能界の表舞台から干され続けている女優・のん(旧芸名・能年玲奈)。しかし、令和2年は、彼女の復活の年になるのではないかと注目されている。

「のんがヒロインの声を務める映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の試写会に、天皇皇后両陛下と愛子さまがお見えになった。令和の御代となって初の映画鑑賞だったことから、マスコミに“令和初の天覧女優”になったと報じられ、幸先の良いスタートになりました」(映画関係者)

 2013年上半期に放送されたNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』でヒロインを演じ、脚光を浴びた能年玲奈だったが、15年、所属していた『レプロ・エンタテインメント』との“奴隷契約”をめぐって独立騒動が勃発。16年に契約が終了した段階で独立したものの、前事務所から芸名の使用禁止を受けて、本名だった能年玲奈から“のん“に改名したが、そこから長らく芸能界の表舞台、特にテレビからは干されることになった。

「2016年末には、のんがヒロインの声を担当した長編アニメーション映画『この世界の片隅に』が、約27億円を超える大ヒットを記録しましたが、彼女の地上波での状況は変わりませんでした。ただ、昨年7月、公正取引委員会がジャニーズ事務所に対し、元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人をテレビ局に出演させないように圧力をかけたと注意喚起し、少し風向きが変わり始めました」(前同)

 芸能プロの意向でのんが干され続けている状況に変わりはないものの、ファンや視聴者からは彼女の起用を求める声があがり、『あまちゃん』の舞台になった岩手県は、復興支援や同県のPRに貢献してきたのんのサポートを表明。その結果、兵庫県出身の彼女が、岩手県選出で東京五輪の聖火ランナーに選ばれることになったほか、昨年末の12月20日には、『この世界の片隅に』に、約40分の新しいエピソードを追加した『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が公開。両陛下と愛子さまが鑑賞されたことも後押しになってか、前作同様、ヒットを続けている。

「ここにきて、元SMAPのメンバーである『新しい地図』が地上波に次々と出演していますが、もはや、テレビ局も、彼女の存在を無視できなくなるでしょう。また、今年は6年ぶりとなる主演映画も決まっていますし、今年こそ、のんの復活の年になると思いますよ」(前同)

 のんが主演するのは、25年間にわたって愛され続けてきた人気舞台『星屑の町』の実写映画化。3月6日の公開予定だが、その直後の3月26日には、のんがランナーの一人を務める聖火リレーが、東日本大震災の被災地・福島県のJヴィレッジをスタートする。

 約5年間、大手芸能プロの理不尽な圧力で干され続けてきたのんも、今年こそ、復活できるかーー。テレビ局各局が、大手事務所偏重の旧態依然の体制から、そろそろ脱却することを期待したい。

 

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

サイト:記事一覧

ほんだけい

最終更新:2020/01/07 22:22
ページ上部へ戻る

配給映画