小山田圭吾、海外から「虐待」と厳しい批判…国内外で“活動自粛”状態になる可能性
#小山田圭吾
学生時代のいじめ行為を告白した雑誌記事が問題視されていた「コーネリアス」こと小山田圭吾が19日、東京オリンピック・パラリンピック開会式の楽曲担当を辞任した。
東京五輪・パラリンピックで最高位のスポンサーであるトヨタ自動車が五輪関連のテレビCMを国内で放送しない方針を表明するなど、騒動がさらに拡大している中、その余波は小山田自身の音楽活動にも影響。小山田が楽曲を手がけているNHK Eテレの『デザインあ』と『JAPANGLE』の2番組が20日の放送を急きょ見合わせ、別番組に差し替え対応となった。
このまま国内では存在が「タブー化」する恐れがあり、さらには海外メディアでも騒動が広く報じられたことで、国内外で音楽活動が“自粛”状態になる可能性もありそうだ。
小山田は過去に「ロッキング・オン・ジャパン」(1994年1月号/ロッキング・オン)と「クイック・ジャパン」(1995年8月号/太田出版)の両誌のインタビュー記事で、学生時代に障害のある同級生2人に凄惨ないじめ行為をしていたことを告白。まるで“自慢”するかのような口ぶりだったことで、ネット上で「五輪開会式への参加にふさわしくない」と辞任を求める声が強まった。
小山田は今月16日に自身のTwitterで謝罪文を発表したが、開会式の楽曲制作について「継続」の意向を示していた。しかし、19日になって一転、辞任を発表した。
「当初、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長も『このタイミングなので』と小山田の留任を明言していましたが、海外の報道の大きさで潮目が変わった。米国のAP通信やNBCテレビ、英大手紙のガーディアンなど、海外有力メディアが続々と騒動を報じたため、体面を気にする官邸サイドの主導で小山田の辞任が急きょ決定したといわれています。
辞任後も小山田への批判は収まっておらず、国内では音楽を担当したEテレの2番組が放送見合わせになり、今後の活動が不透明となった。今のところは、8月に開催される大型野外フェス『FUJI ROCK FESTIVAL ’21(フジロック)』への出演などが予定されていますが、それもどうなるかわからないと不安視されているようです」(音楽ライター)
小山田といえば、米ミュージシャンのBECK(ベック)や英バンド・Blur(ブラー)など海外大物アーティストともコラボし、国外でも高い評価を得ていた。その実績が五輪開会式への起用につながったともいわれているが、今回の騒動は海外での活動にも大きな影響が出そうだという。
「日本国内の報道では、ほぼ共通して『いじめ』という言葉が使われていますが、ガーディアンやワシントンポスト、NBCテレビなどの英語圏の主要メディアでは『abuse(虐待)』という表現で報道されています。『sexual abuse(性的虐待)』という言葉で、いじめの内容を詳細に伝えているメディアもあり、日本以上に厳しい論調とみることもできる。当然、海外のネットユーザーからの反発も激しくなっています」(前出)
実際、英語圏のフォーラムや騒動をまとめたYouTube動画のコメント欄などを確認すると、「彼はオリンピック精神に泥を塗った」「もし日本にヘイトクライムの法律があれば、それに抵触するようなひどい行為だ」「以前はフリッパーズ・ギター(※小山田が所属していたバンド)を聴いていたが、もう二度と聴くことはない」「謝罪文が信じられないほど安っぽい」などと、海外ユーザーからの批判的なコメントが続出。この状況では、海外での活動も困難になっていく可能性がある。
日本のみならず、海外でもイメージが地に落ちてしまいそうな気配となっている小山田。どのように騒動にケジメをつけて再起するのか。アーティストとしてもひとりの人間としても、ここからが正念場となりそうだ。
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