ジャングルポケット 斉藤、壮絶ないじめの過去を告白し波紋「彫刻刀で背中を刺され…」
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お笑い芸人・ジャングルポケットの斉藤慎二が、学生時代の壮絶ないじめ体験を告白し、波紋を呼んでいる。
7月3日「読売新聞オンライン」で公開された「STOP自殺 #しんどい君へ」という記事で、斎藤は小学3年生から中学生までいじめられていたと明かした。クラスの中で一番小さいことを「チビ」とからかわれるようになったことをきっかけに、クラス中からいじめを受け、担任の先生や家族にも理解を得られなかったと語っている。
この記事は波紋を呼び、「彫刻刀で背中を刺されても隠していた」「自殺しようとした」といった、センセーショナルな内容にショックを受ける読者も多くいたようだ。ジャングルポケットの大ボケを担当し、ハイテンションな芸風で売っている現在の斉藤の姿からは、いじめの過去など微塵も感じられないことも、読者たちが驚く要因になっているだろう。
しかし、元芸人のA氏は「いじめられっ子が奮起して芸人を目指すケースは昔から少なくない」と話す。
「森三中の大島美幸さんや、なだぎ武さん、渡辺直美さんなんかも過去にインタビューでいじめの経験を告白していました。最近だと、霜降り明星のせいやさんが高校生の頃にいじめを受けていたと語っていましたが、『アザだらけになるまで肩パンされた』『ストレスでハゲた』といった壮絶な内容で驚きました。学校に居場所がないと、テレビが救いになることが往々にしてあるようです。テレビで芸人を見ている間だけは笑える、だから救われる、そして自分もそこを目指す。逆にクラスの人気者だったやつが、そのまま芸人になってるケースのほうが少ないんじゃないかって思いますね」
さらに、都内の小学校で教員として務めるB氏は、日本のいじめの歴史についてこう解説する。
「日本では85年あたりから、校内暴力が『いじめ』という言葉と共に社会問題化しはじめました。90年代に入ると、いじめを題材にしたテレビドラマなんかも増えてきた。例えば、94年の『人間・失格』や、96年の『3年B組金八先生 第4シーズン』(共にTBS)などは、かなりインパクトが大きかったですし、世間一般にもいじめという問題を考えるきっかけになったんじゃないでしょうか。学校や教員も、こうした世間の流れを汲んでやっといじめ問題に敏感になっていった気がしますね。斉藤さんや、せいやさんの世代だと、いじめは直接的な暴力に直結していたんでしょう。著名人の方がこうした啓蒙活動をしてくれることは、ありがたいですよね。最近のいじめはSNSやネットを介した誹謗中傷などが主で、より一層教員の目に届きにくくなっている。著名な方のメッセージが生徒に届き、苦しんでる生徒が声をあげるきっかけになればいいなと思います」
斉藤のいじめ告白記事は現在も反響を呼び拡散され続けている。つらい過去を振り返ることは、本人にとっても苦しい作業だったかもしれないが、斉藤の告白は多くの人が改めていじめ問題について考えるきっかけになりそうだ。
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