『ボクらの時代』女優たちはイジメをどう乗り越えた? 常盤貴子と鈴木砂羽、それぞれの切り抜け方
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23日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)に登場したのは常盤貴子、鈴木砂羽、中川翔子。2015年上半期のNHK連続テレビ小説『まれ』で共演した3人だ。
劇中、コーラスグループ「うみねこ座」の仲間だった彼女たちは、18年には新年会を開いた様子を公開するなど、ドラマ終了後もずっと親交が続いているそうで、「まれ婦人会」と呼び、定期的に顔を合わせているという。『まれ』撮影時の常盤の驚愕の“涙芝居”から、常盤と夫で演出家の長塚圭史の家庭での関係、鈴木が中川の母親とふたりで江ノ島に行ったことがあるというエピソードまでさまざまな話が語られたが、興味深かったのが3人共通して経験したといういじめの話だった。
小学校4年生までは横浜で生まれ育ち、父親の転勤でその後高校1年生まで関西にいたという常盤。これに中川が「途中で転校したりすると、いじめられたりとかとかそういうのはなかったですか?」と質問すると、常盤は「いじめはけっこうあった」と明かした。
続けて常盤は「自分の中での武勇伝なんだけど」と、記憶に今も強く残っている“撃退法”を語り始めた。小学生時代、クラス内に次々とターゲットを変えていじめをする女子がいたそうで、常盤はいじめを受けた同級生に「今だけ耐えて。あとでちゃんと私がやってあげるから」と話して回り、いざ自分がターゲットになった際に「後ろを見てみな。みんな私の仲間だから」と警告。立場が逆転したと気づいたその女子は以降、いじめをしなくなったのだという。
これに中川は「そんなロングスパンで、覚悟もしつつ、作戦を練るって。できるのがすごいですよね」と感嘆すると、常盤は「執念の人なんだよね」と笑顔。さらに、「常盤さんですらそういう目に……」と驚く中川に対し、「いやぁ、けっこういじめられた。ハサミ投げられたりとかもあったし」と、より壮絶なエピソードを明るくさらりと明かしていた。
常盤は、学生時代にいじめられた経験があることはこれまでも話したことはあったが、あまり具体的に語ったことはなかったように思う。中川は、自身がいじめられた体験を綴った書籍を出し、首相官邸で開かれた意見交換会にも出席するなど、子どものいじめやSNS時代の孤立といった社会問題について真摯に活動をしているが、彼女のそうした姿勢に感化されて打ち明けたのかもしれない。
常盤はまた、当時の心の持ちようについて、「私はずっと、“その人たち”とは合わないと思い込んで。そっちに迎合すると苦しいから。だって私は彼女たちとは違うから。だから中学、高校とかになった時に、もっと私に合う、話の合うおもしろい友達が絶対できるから、それまでちょっと辛抱だなってずっと思い込んでた」と説明。これに鈴木は共感しながらも「我慢しなくていいと思う」とコメントし、自身のいじめ体験を語り始めた。
鈴木の場合は、「無視とか超されてた」のだそう。しかし鈴木は、隣の教室などクラス外に友達を作り、「そうすると遠足とかで絶対みんなで一緒に勉強食べないといけない、とかあるじゃないですか。その時はもう隣のクラスとか行っちゃうの。来たで~♪とか言って」と、自分が一緒にいたい人たちを作り、そこで過ごしていたと説明。「自分の自由にしたらいいんですよ。行きたくなかったら行かなくてもいいし。そいつが嫌いだったら嫌いっていう態度でいちゃえばいいんですよ」とアドバイスを送った。
“仲間を作る”という意味では、常盤も鈴木も同じような考え方でいじめを切り抜けてきたと言える。なかなか真似のできるやり方ではなさそうだが、幼少期からそうした芯の強さがあったからこそ、ふたりは名女優となったのかもしれない。
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