『ハコヅメ』W主演の戸田恵梨香と永野芽郁、“いわくつき”の水10枠で大事にしてもらえるか?
#戸田恵梨香 #永野芽郁 #ハコヅメ
水曜ドラマ枠を“いわくつき”にしてしまった日本テレビは、今度こそ役者を大事にできるだろうか。
そんな心配がよぎるのが、日本テレビが力を入れている、戸田恵梨香&永野芽郁のW主演作『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)だ。7月7日の初回放送では、世帯平均視聴率が11.3%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)を記録。堂々の2ケタスタートで、順風満帆な門出となった。
視聴率も優秀だが、SNS上での評価も総じてポジティブなものが多い。第1話は、公務員という安定性から警察官になったものの辞表提出寸前の新人・川合麻依(永野芽郁)と、刑事課の元エースである藤聖子(戸田恵梨香)が出会い、交番勤務でペアを組むところからはじまった。理不尽でハードな現場に心が折れそうになる川合だが、藤のブラックユーモアと警察官としての真摯な一面を垣間見て再び前を向く様子が描かれた。
原作に比べるとややテンポの悪さを感じたものの、ネタ元のエッセンスを器用に拾った構成となっていた。放送前から絶賛されていたキャラクターの再現度も、期待を裏切らなかったという意見が主流のようだ。ビジュアルだけでなく演技もしっかりハマっているとの太鼓判を視聴者からもらい、日本テレビはほっと胸をなでおろしたことだろう。
しかし、絶好調であるにもかかわらずどこか不安が残るのは、前期の水曜10時枠で放送されていた『恋はDeepに』の影響かもしれない。通称『恋ぷに』は、全9話に特別編1話で放送された、綾野剛と石原さとみがW主演したラブコメディだ。ビッグな2人を主演に迎えた上に、渡邊圭祐や大谷亮平、今田美桜など今をときめく役者が脇を固めていたのだが、脚本が悪いのか、企画そのものがよくなかったのか……ファンタジーすぎる破天荒なストーリー展開に「宝の持ち腐れ」「石原さとみと綾野剛じゃなきゃ見てなかった」などと酷評されていたのだ。
今回の『ハコヅメ』も、役者陣はこのうえなく豪華である。川合と藤が勤務する交番の“ハコ長”伊賀崎秀一役にはムロツヨシ、藤の同期である刑事課の源誠二役に三浦翔平、そのペアっ子となる山田武志役に山田裕貴、刑事課の紅一点・牧高美和役は西野七瀬が務めている。そうそうたるメンバーを“再び”揃えてきただけに、『恋ぷに』の苦い記憶もつい蘇ってしまう。
初回こそ力が入っていたが、ここから減速するのでは……という不安はつきまとったままだ。完全オリジナルストーリーだった『恋ぷに』と違い、『ハコヅメ』は原作モノだ。内容はある程度担保されているものの、はたして第2話以降どうなるか。「役者頼みの水10枠」と言われないように、日本テレビには『ハコヅメ』で汚名返上してもらいたい。
■番組情報
水曜ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』
日本テレビ系毎週水曜22時~
出演:戸田恵梨香、永野芽郁、三浦翔平、山田裕貴、西野七瀬、平山祐介、千原せいじ、渕野右登、ムロツヨシ ほか
主題歌:milet「Ordinary days」(Sony Music Labels)
音楽:井筒昭雄
脚本:根本ノンジ
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:藤森真実、田上リサ(AX-ON)
協力プロデューサー:大平太
演出:南雲聖一、丸谷俊平、伊藤彰記
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/hakozume/
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