佐藤二朗「“演技派俳優”は俳優をバカにした表現」と問題提起 賛否両論で議論に発展?
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俳優の佐藤二朗が、メディアで使われる「演技派俳優」という表現について疑問を呈し、「俳優をバカにした表現」などと不快感を表明したことが物議を醸している。
佐藤は17日、自身のTwitterで「テレビである俳優さんを紹介するのに『演技派俳優』とのテロップ。正直ここまできたかと思った。演技のプロが俳優なんだよ」とツイート。
続けて、自身が監督した映画『はるヲうるひと』や、NHKで放送中の主演ドラマ『ひきこもり先生』などの作品を挙げ、「どうか全部観てください。『演技派俳優』という表現が、いかに俳優をバカにした表現が痛切に分かるはずです」と訴えた。
これにネット上では「確かに、演技をする人が俳優なんだから違和感がある」「本格派とか実力派って表現も不思議」「頭痛が痛い、と同じくらいおかしな言葉だと気付きました!」「私もずっと気になってムズムズしてた」などと、同調する意見が続出した。
その一方で「演技が下手な俳優がいるから言われるのでは」「それなら俳優と呼べない人はいっぱいいる」「イケメンとか美人ってだけで演技下手でも俳優を名乗る人がいるんだから別におかしな表現じゃない」と反論も多く寄せられ、賛否両論となっている。
「実際、演技力が素人レベルのアイドル俳優やアイドル女優もいるため、区別する意味でも『〇〇派俳優』という言葉はあった方がいいのでは。しかし、佐藤さんが指摘した『演技派俳優』は確かにおかしな言葉で、上手い下手は別にしても演技をするのが俳優。ほかの業種で『歌唱派歌手』『執筆派作家』『撮影派カメラマン』と言うようなものですからね。いつからか、演技に長けた人を『演技派』と言うようになりましたが、あまり深く考えずに使っているメディア人が多いのでしょう」(マスコミ関係者)
佐藤も「下手な俳優もいるから」という意見には一理あると考えているようで、別のツイートでは「これ勿論、僕ら側にも責任があります。てか、僕ら側にこそ。更に、30年のプロでも動物や子供に喰われる(故に奥深いとも言える)のが芝居です」と綴っている。
ただ、真剣に芝居に取り組んでいる人からすれば、「演技派俳優」という言葉が俳優をバカにした表現に感じるというのも理解できる。メディア側は「昔から使われているから」というだけで思考停止せず、こういった表現について考え直してみることが必要なのかもしれない。
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