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STUTS、BIGYUKI、グレッチェン・パーラト…『大豆田とわ子と三人の元夫』の豪華すぎる音楽

挿入歌にはグラミー賞ノミネート歌手も

 劇中音楽も豪華だ。音楽を担当しているのは坂東祐大。米津玄師の“右腕”として、「海の幽霊」「馬と鹿」「感電」や嵐の「カイト」など多くの曲の共同編曲を担当していることでも知られる注目の作曲家だ。

 坂東が手がけた第1話の挿入歌も話題となっている。終盤には「All The Same」という曲が流れたが、そのスモーキーな歌声の主はグレッチェン・パーラト。グラミー賞候補にもなったことのある、ニューヨークの現行ジャズシーンを代表する名歌手だ。演奏には、ヒップホップ界の大御所ア・トライブ・コールド・クエストのアルバムへの参加でも知られる日本人キーボーディストのBIGYUKI(ビッグユキ)を始め、石若駿、須川崇志といった名手が名を連ね、ジャズファンを騒然とさせている。

 さらに、第1話の冒頭に流れた「Ils parlent de moi」は、Maika Loubté(マイカ・ルブテ)がフランス語詞と歌唱を担当。昨年は、マツダ「MX-30」CMへの出演&楽曲提供が話題となり、新垣結衣が出演するGMOクリック証券のCMにも楽曲が採用されたことで知られる注目のシンガーソングライター/トラックメイカーだ。

 日本の連続ドラマで、ここまで音楽に力を入れた作品は今までどれくらいあっただろうか。それも、第1話だけでこれだけの顔ぶれが集まっている。音楽とは直接関係はないが、第1話では、松田龍平演じる田中八作が一緒にレストランを経営する「もっちゃん」役と見られる人物として、ペトロールズの長岡亮介が出演したことも反響を呼んだ。『大豆田とわ子と三人の元夫』は、ドラマ本編はもとより、音楽面でもネットを賑わせていくことになりそうだ。

加賀美ジョン(音楽ライター)

洋邦問わず、音楽にまつわる編集・ライティングで十数年。クレジットを眺めるのが趣味。

かがみじょん

最終更新:2023/03/14 14:16
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