「プロレス以上に情熱が湧く仕事はない」…『ボクらの時代』武藤、蝶野、小橋の熱すぎるプロレス談義
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日曜の朝から異様な雰囲気だ。11日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)には武藤敬司、蝶野正洋、小橋建太が集結。プロレスファン必見の濃すぎるトークが繰り広げられた。
この面子での鼎談を提案したのは小橋。同じ時代を駆け抜けてきた3人だけに、「(今の長州力は)すげぇ丸くなった。もうキレないもん」「この中で一番(一般的な常識と)ズレてるのが武藤さん」といった軽口も叩きながら、思い出話にも花が咲いたが、次第に真面目なプロレス談義も始まっていく。
とりわけ、58歳の今も現役を続ける武藤のプロレスに懸ける想いは強い。「マーケットを考えた時にそこ(若い層)を省くか?っていったら(そうじゃない)。絶対必要。下手したらそっちのほうがもっと重要じゃん」と、若い世代にもっとプロレスの魅力を訴える必要があると語り、「俺が頑張ることによってさ、今の若者が『プロレスってもしかして“商売”できるスポーツじゃねえか?』って(思ってもらえるのでは)」と、選手人口の増加にも期待を寄せた。
これに蝶野は「それよりも、同じ世代の俺らが一番勇気もらうよ」とコメント。「おじさんたちが一番、折れかかってる時だから。『まだこんなとこで頑張ってんのか』っていうね」と、還暦を目前にしてGHCヘビー級王座を獲得した武藤の活躍に励まされるところは大きいと熱弁した。
また、バラエティ番組などのテレビ出演についての考えも興味深い。長州力と天龍源一郎の活躍について「プロレスの時のキャラを完全に断ち切って、“イジられキャラ”を平気でやってるのがすごい」と蝶野が触れると、武藤は「今も闘ってるよな。過去じゃなくて、今を闘ってる。新しいものにチャレンジしてる」と賛辞を贈った。リングを離れたとしても、それぞれの道で闘っている。レスラー同士のリスペクトがにじみ出た瞬間だった。
武藤は現役を続けている理由について、試合があるからこそ暴飲暴食を控えられるなど「健康のため」だとうそぶく。だが、第一線を退いた蝶野が、三沢光晴の事故死を受けて怪我が怖くなったと明かし、2013年に現役から引退した小橋が「次のステージ」について話し始めると、武藤は「俺はさ、なんだかんだ生きてきて、プロレス以上に情熱が湧いてくるような仕事って(他に)ないもん。だから辞められない」と、改めて“プロレスLOVE”を語っていた。
蝶野は最後に「(放送で)使えるところ少ないと思う」と冗談を飛ばしていたが、SNSに上がっていた感想には「来週も続きをやってほしい」「ノーカットの完全版を観たい」といった声も少なくなかった。激動の時代を渡り歩いてきたこの3人だからこそのトーク。胸を熱くしながら耳を傾けた人は多かったのではないだろうか。
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