テレビ朝日、ジャニーズ問題「完全スルー」の異様さ…待たれる“天皇”の強権発動
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創業者・ジャニー喜多川氏による性加害問題を初めて認めたことで、さらなる大騒動に発展しているジャニーズ事務所。
その新体制も評価されておらず、アサヒグループホールディングス、キリンホールディングス、サントリーホールディングスらが次々と今後のCM契約見送りを表明し、アサヒグループグループHDの勝木敦志社長は「被害者の救済について具体的な施策が提示されなかった。ガバナンス改革の点でも特別チームが求めた『解体的出直し』という状況にはなっていなかった」とし、「取引を継続すれば我々が人権侵害に寛容であるということになってしまう」「人権を損なってまで必要な売上は1円たりともありません」と契約見直しの理由を「朝日新聞」に話している。
一方でテレビ局の対応はまだまだ甘いといわざるを得ない。突出しているのはテレビ朝日だ。新社長に就任した東山紀之はメインMCを務めていた報道番組『サンデーLIVE!!』を9月3日限りで降板したが、10日の放送では“身内”が渦中にいた会見について一切触れなかった。
「他のジャニーズタレントが出演する報道・情報番組では、出演タレントが最低限のコメントを出すなど対応しています。この期に及んで、報道番組なのにまったく触れないのはあまりに異様。今後は番組をスポンサードする企業への批判が殺到する可能性もあります」(広告会社スタッフ)
改めてテレビ朝日とジャニーズ事務所がズブズブであることが判明した格好だが、その裏には2つの理由がある。
「ひとつはジャニーズ枠がある番組を多く抱えていることです。代表的なのは『ミュージックステーション』で、ジャニーズが“レギュラー”となっていることは、番組の現エグゼクティブプロデューサーも過去に認めているとおり。ドラマでも、『必殺仕事人』シリーズはABCテレビとテレ朝が共同製作になった2007年から東山が主演となり、TOKIO・松岡昌宏がレギュラー出演。他にも関ジャニ∞・大倉忠義や当時KAT-TUNの田中聖、Hey! Say! JUMPの知念侑李など、必ず事務所の後輩も出演し、“ジャニーズ仕事人”色を強めています。2021年からは土曜深夜にジャニーズ主演の『オシドラサタデー』枠も新設。金曜深夜の『金曜ナイトドラマ』枠も、2007年の堂本光一主演『スシ王子!』を皮切りにジャニーズ主演作が増え始め、2011年からは毎年1~2作ジャニーズ主演作が放送される枠に。特に昨年は、4クールのうち3作がジャニーズ主演と、“ジャニーズ依存”を深めていました。また土曜日の夕方にはなにわ男子のレギュラー番組をジャニーズJr.時代から放送しているほか、ジャニーズJr.主体の『裸の少年』(現『#裸の少年』)も長らく放送が続いている。蜜月ぶりは他局よりも深く、長い」(同局関係者)
もうひとつは“テレビ朝日の天皇”もジャニーズ問題について消極的だということだ。
「テレビ朝日の早河洋会長は今でも時にトップダウンで番組を制作させたり、放送内容に修正を求めることもあります。絶対的権力を持ち、局内では“天皇”と呼ばれている。そんな早河会長が『何としてもやれ!』と号令をかければ、絶対に無視できない。ジャニーズ性加害問題は『報道ステーション』でも扱ってはいるものの、他局のように被害に遭った元タレントを出演させるなど、踏み込みは甘い。こんなときこそ、世間の流れを汲んで強権発動して欲しいのですけどね」(同)
もはやドミノ倒しのごとくジャニーズ外しが広がる中で、テレビ朝日の対応は視聴者に受け入れられるのだろうか。
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