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『VIVANT』シーズン2&映画化待ったなし!? 気になる「重大発表」の中身

『VIVANT』“裏切り者”乃木から野崎へのメッセージ…ハリー・ポッターと故事成語は伏線か?の画像
ドラマ公式サイトより

 今期もっとも盛り上がっているドラマといえば、堺雅人主演のTBS系日曜劇場『VIVANT(ヴィヴァン)』だ。

 放送前に事前に明かされたのは、堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司といった豪華出演者の名前だけで、役柄もストーリーも謎のまま7月16日に54分拡大放送でスタート。世帯視聴率は11.5%と、“TBSの看板”日曜劇場としてはあまり高くない水準だったが、そのスケール感の大きさ、スピーディーな展開、なによりキャスト陣の熱演は大きな反響を呼び、第3話で13.8%、第6話で14.3%と上昇を見せており、8月27日放送の第7話も14.1%を記録した。

「今期ドラマで2ケタをたたき出せたのは、6月からスタートして8月9日に放送を終えた『刑事7人 season 9』(テレビ朝日系)の初回と、現在放送中の『ハヤブサ消防団』(同)の初回のみ。全話2ケタは『VIVANT』のみ。しかも『VIVANT』は初回からコア視聴率が5.1%、いまや7%台にまで迫る勢いで、一方NHK大河ドラマ『どうする家康』は世帯10%台ながらコア視聴率は2%程度。コア層にもしっかり届いています。TVerのお気に入り登録者数は2位の『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』に50万近く差をつけて今期ダントツの1位で、TVer再生数ランキングでは総合トップ10内にずっと入り続けているなど配信でも今期ナンバーワン。これでオリジナル脚本なのですから、地上波ドラマの理想形といえるでしょう」(テレビ誌記者)

 すっかり覇権ドラマとなった『VIVANT』だが、9月2日、公式SNSアカウントが意味深な投稿をした。「今週放送の予告で重大発表があります…!」と予告したのだ。

 毎話、ドラマの内容に対しさまざまな考察で盛り上がっている『VIVANT』だが、この予告も、映画化か、続編か、あるいは最終回拡大スペシャルか、などと視聴者の期待を盛り上げている。

「もっとも可能性が高いのは、シーズン2決定というところではないでしょうか。豪華キャストを揃えているだけに、短い出番で終わった俳優もいましたが、役所広司や二宮和也など、まだだ出番が少ない主要キャラクターもいますし、そもそも第7話までの時点でストーリーは謎だらけで、全10話程度でまとまるようには思えません。実はドラマ放送開始前には、福澤克雄監督はシーズン3まで構想しており、劇場版の話も出ているとの一部報道がありました。記事には当時まだ明かされていなかったドラマの内容にも触れられており、実際の放送内容と合致していることから、信憑性は高い。堺演じる乃木をこのまま主人公に据えるなら、シーズン2の前に『乃木の父親に過去何があったのか』を掘り下げる劇場版を挟むとか、あるいはシーズン2では主人公を変え、シーズン1の総集編+αの形で映画化するとか、いろいろな可能性が考えられます。さまざまな伏線が張りめぐらされていますから、別のキャラクターの目線から物語を振り返るだけでも需要は高そう。

 『VIVANT』は、有料の全話見逃し配信を戦略的にU-NEXT独占配信としていますが、それだけでは1話あたり1億円とされる制作費の回収は難しい。海外にこのIPを売るためにも、続編や映画化でもっと『VIVANT』を盛り上げていくことを考えているはずです」(週刊誌記者)

 8月31日に開かれたTBSの10月番組改編会見では『VIVANT』に関する質問も多く寄せられ、編成部企画統括の畠山渉氏は、最終回の拡大放送について聞かれると「現状ではお答えできない」としながら、「視聴者のニーズに合わせて編成していければ」とコメントをしていたが、当然「重大発表」の中身はすでに知っているはずで、あえてはぐらかした部分もありそう。

 公式SNSが予告する前から、映画化を希望するファンの声も多く上がっていた『VIVANT』。かつてないスケールのこのドラマの「重大発表」で、さらなる盛り上がりを見せることになりそうだ。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2023/09/02 20:00
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