あのちゃん「上半期ブレイクタレント1位」の要因はマジメな素顔? CM需要も増加中
#あのちゃん
タレント調査を手がけるアーキテクトによる「タレントパワーランキング」が7月末、「2023年上半期にブレイクしたタレントランキング」を発表。ゆるめるモ!の元メンバー「あの」が女性部門の1位になった。
「タレントパワーランキング」は、日本国内で活動するタレントから1280名をリストアップし、アンケート調査による認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聞きたい・知りたい)を掛け合わせて「パワースコア」を算出したもの。今回の「2023年上半期にブレイクしたタレントランキング」は、認知度とパワースコアの上昇率ランキングで上位に入ったタレントの中から、世代別上昇率やメディア露出度などの各種データを加味して順位付けしたものだ。
あのが1位に輝いた女性部門は、2位が新しい学校のリーダーズ、3位が神田愛花、4位はNHK大河ドラマ『どうする家康』での悲運の侍女・阿月役などで注目された若手女優の伊東蒼、5位がYOASOBIのikuraこと幾田りらと、納得の顔ぶれ。そうそうたるメンバーの中でトップに立った、あのの飛躍ぶりは際立っている。
あのは2021年にTBS系『水曜日のダウンタウン』の遠隔操作ドッキリの仕掛け人として同局系『ラヴィット!』に出演し、大喜利クイズで芸人らが考えたクセが強い回答を淡々とこなす姿が大ウケしたことで、知名度が急激に上昇。だが、舌足らずな独特の話し方や自身を「ボク」と呼ぶ個性派ぶりは賛否あり、一部に熱烈に支持されると同時にアンチも発生するなど、好き嫌いが大きく分かれていた。
しかし、ある程度露出が増えてからもキャラクターを貫き通したことで徐々に世間に浸透。さらに、ano名義で昨年11月にリリースした配信シングル「ちゅ、多様性。」がTikTokでバズり、急上昇中アーティストをランキング化するビルボードジャパンの「Heatseekers Songs」で2023年上半期1位となる大ヒットとなるなど、若者層からの人気を決定的なものにした。
それでも若者限定の人気という印象はあったが、バラエティでの露出が増加するにつれて幅広い世代で支持が上昇。広告業界が彼女に目をつけてCM契約が急増し、人気者の証ともいえるauの三太郎シリーズに「あまのじゃ子」として出演を果たした。ライフカード、ブルボン、日本マクドナルドの広告にも起用され、昨年下半期の0社から今年上半期に出演CMを一気に4社まで増やした。現在はBOOKOFFの新CMキャラクターにも就任しており、さらに広告人気が高まっていきそうだ。
あのの人気の背景には、ぶっ飛んだ言動と個性的なキャラクターがあるが、その一方で「意外にもまじめでバランス感覚が優れている」という点も指摘されている。
7月15日に放送されたTBS系音楽特番『音楽の日』では、あのが「ちゅ、多様性。」を歌いながらスタジオを移動し、SixTONES、なにわ男子、中居正広、安住紳一郎アナらと絡むという演出があった。歌唱前、安住アナから「みんなで歌って踊ってもらいます」と振られると、あのは「あっ、別に一人でいいです」などとそっけなく返答した。
彼女らしい「塩対応」ともいえるが、あのは後日にラジオ番組で「密着取材などもあって余裕のない日だった」と釈明した上で、「最近で一番ヒヤッとした。本当に汗かいた」とやり取りを回顧。「絶対言っちゃダメだよそんなこと! 何ここで、あのちゃん発揮してんだよ、調子乗んな!」「『一人でいいですけど』って、なめすぎ! ほんとに最低! もうやだ、こうやって嫌われるんだ」などと、自分に大声でダメ出ししながら猛省した。ただ自由奔放に振る舞っているわけではない、意外な等身大の素顔が明らかになったことで、彼女への認識を改めたという人は少なくなかったようだ。
また、今月10日に冠番組『あのちゃんの電電電波♪』(テレビ東京系)のTikTokライブが実施され、そこでの霜降り明星・粗品とのやり取りが話題に。視聴者に「番組に呼んでほしいアーティスト」を質問したところ、なにわ男子の名前が上がったが、これに対して粗品が「西畑大吾? 女装してきてもらわなアカン」と、女子アナとの“金髪ウィッグ女装密会”が前日に報じられたばかりの西畑をイジって毒を吐いた。
すると、あのは食い気味に「そっちいってください、さようなら!」と粗品をカメラ外へ押し出し、続けて「自分のラジオとかで言ってくんない? ここで言うなよ」とガチ口調で注意。悪びれない様子の粗品から「何か意見あります?」と振られても、「何もないでございます」と返して話題をシャットアウトした。
この一連の言動によって、なにわ男子ファンからは「あのちゃん、粗品を止めてくれてありがとう!」といった感謝の声が続出。粗品は炎上状態になったが、あのは意外な形でジャニーズファンからの好感度が上昇することに。また、ジャニーズに無関心な人たちからも「粗品の毒舌に焦ったあのちゃんがかわいい」との意見が飛び交い、多方面で好感を持たれているようだ。
もはや何をやっても好感度につながる確変状態に突入したともいえる、あの。一部では「不思議ちゃんキャラは長続きしない」との冷めた指摘もあるが、今までの同系統キャラとは一味違うとの見方もあり、どこまで快進撃を続けてくれるのか今後が楽しみだ。
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