「またジャニーズ…」『トランスフォーマー』新作×Sexy Zoneに拒否反応も…評価一変の気配
#中島健人 #Sexy Zone #トランスフォーマー
8月4日から映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』が全国公開されるが、日本語吹き替え版にジャニーズが起用されていることが物議を醸している。
今作は、2007年から続いている人気SFアクションシリーズ『トランスフォーマー』の最新作にして、新シリーズの幕開けとなる注目の作品。歴代のシリーズでも日本語吹き替え版はプロの声優に混じってタレントが起用されていたが、今回は主人公のノアをSexy Zoneの中島健人が、ヒロイン・エレーナを女優の仲里依紗が吹き替えを担当する。さらに、日本語吹き替え版の主題歌はSexy Zoneの新曲「Try This One More Time」となっている。
この情報が解禁されると、ネット上の映画ファンからは「安易なジャニーズ起用」への批判が噴出。「ジャニーズって聞いただけで不安しかない」「なんで声優さんたちの名演技の余韻をジャニーズの歌で消されにゃならんの」「まだ映画界はジャニーズの声優起用に懲りてないのか」といった声が飛び交った。
こうした批判には、ジャニーズと洋画の日本語吹き替え版をめぐる因縁も影響している。
2017年に公開された『スパイダーマン:ホームカミング』は、関ジャニ∞が日本語吹き替え版の主題歌を担当。吹き替え版の特別試写会に関ジャニ∞が出演し、多くのジャニーズファンが詰めかけたが、関ジャニ∞の出番が終わった途端に映画を観ずに一斉に帰ってしまったことで炎上騒動に。さらに、関ジャニ∞のメンバーが準主役級であるトニー・スターク(アイアンマン)役のロバート・ダウニー・Jr.のことを「なんとかロバート」と呼ぶなど、作品へのリスペクトが感じられなかったことも映画ファンの不評を買った。
昨年1月に日本公開された『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、SixTONESが日本語吹き替え版の主題歌を担当。関ジャニ∞の騒動の影響もあって否定的な意見が相次ぎ、作品のファンからは「今作のエンディングで流すことを前提に作られてないので違和感すごい」「まったく作品に合ってない」などと苦言が続出した。また、SixTONESは同作の公開記念スペシャル舞台あいさつで映画上映後にサプライズゲストとして登壇したが、今度は映画ファンが続々と帰ってしまう事態に。「出演声優の登場を期待していたのにアイドルが出てきたので帰った」とも「関ジャニ∞の時の意趣返し」ともいわれたが、映画ファンとジャニーズの間の溝がさらに深まってしまった。
声優起用についても、Kis-My-Ft2の玉森裕太が2016年公開の映画『キング・オブ・エジプト』で女優の永野芽郁と共にメインキャストの吹き替えを担当し、映画ファンが大荒れになる事態が起きた。「吹き替え初挑戦にしてはうまい」という意見もあったのだが、騒動の影響なのか、同作のDVD・ブルーレイは声優としても活躍する俳優の平野潤也が玉森の役を演じたバージョンが追加収録された。
こうした経緯に加え、昨今騒がれているジャニーズ事務所創業者による未成年への性加害問題もあり、より一層“ジャニーズアレルギー”が生まれ、今回のSexy Zoneおよび中島の起用に対する拒否反応につながったのだろう。
しかし、今までとは違った風も吹いているようだ。Sexy Zoneによる今作の主題歌「Try This One More Time」は、制作段階から『トランスフォーマー/ビースト覚醒』のフィルムメーカーとメロディや歌詞についてすり合わせたといい、実際に物語の時代設定に合わせた90年代のヒップホップの曲調を採用。さらに、今回の映画は90年代に放送されたアニメ『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』の物語から影響を受けているが、Sexy Zoneによる主題歌は『ビーストウォーズ』のオープニング曲だった下町兄弟の「WAR WAR! STOP IT」をオマージュしたとみられ、歌詞に「争いはSTOP」といった共通するワードも出てくる。
そのため、実際に楽曲を聴いたシリーズファンからは「ジャニーズって聞いて不安だったけど、ビーストウォーズをリスペクトしていて違和感がまったくない」「試写会で観たらめっちゃ作品に合ってた。こんな吹き替え版主題歌なら全然ウェルカム」「日本語版主題歌はこうあるべきって見本になりそう」などと好意的な意見が増加している。中島の吹き替えについても、SNS上では試写会で作品を観賞した人たちから「思った以上に演技がうまくてよかった」「ジャニーズ詳しくないけど、主人公の吹き替えぴったりだった」などと上々の反応が寄せられている。
過去の因縁や性加害問題の影響でジャニーズ系グループというだけで色眼鏡で見られるようになってしまったが、Sexy Zoneはそうした状況を打ち破ることもできそうな気配。公開後はより多くの人が日本語吹き替え版を観賞することになるが、その評価次第で映画ファンの間にあった拒否反応が一変する可能性もありそうだ。
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