『VIVANT』だけじゃない今期「謎」ドラマ 『すばせか』『最高の教師』は脚本家「正体不明」
#ドラマ #最高の教師 #VIVANT #この素晴らしき世界
続々と民放ゴールデン帯の新作ドラマがスタートし、夏ドラマの季節がやってきた。
目下、話題の的となっているのはやはりTBS系日曜劇場の『VIVANT(ヴィヴァン)』。堺雅人✕福澤克雄という『半沢直樹』シリーズタッグで、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司、竜星涼、林遣都、檀れい、小日向文世、キムラ緑子、二宮和也など錚々たるキャストが集結し、モンゴルで2カ月半に及ぶロケが行われるなど、民放地上波のドラマとしてはかつてないスケールの大作だ。
「何より注目されたのは、ストーリーや役柄などを事前に一切明かさない手法を取ったこと。初回の世帯視聴率は平均11.5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と、日曜劇場としては低めの水準になりましたが、映画のような映像美やアクションシーン、ジェットコースターのようなストーリー展開、さらに事前に伏せられていた二宮和也のサプライズ出演もありと、エンタメの見本のような初回で、評判は上々でした。伏線もいろいろと張り巡らされているようで、現時点でもタイトルにもなっている『vivant』という言葉が意味するところや、主人公の“ひとりごと”など謎は散りばめられ、考察したくなる作品になっている。ここから数字も伸ばしていくのでは」(テレビ誌記者)
まさに「謎」で惹きつける作品なわけだが、今期は『VIVANT』以外にもおもしろい仕掛けのあるドラマがある。日本テレビ系土曜ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』と、フジテレビ系木曜劇場『この素晴らしき世界』だ。
「どちらも脚本家が見慣れない名前ですが、誰かの変名ではないかと疑われており、その“正体”をめぐってさまざまな名前が挙がるなど、ドラマ好きの間で考察が行われています。
『最高の教師』は、松岡茉優演じる高校教師が卒業式に教え子の誰かに殺されかけるも、始業式までなぜか時間が巻き戻り、犯人の生徒を教育し直すことを決意する……というストーリーで、物語自体がミステリーですが、脚本を担当しているのは『ツバキマサタカ』という人物。同ドラマは、菅田将暉主演で大きな反響を呼んだ2019年の『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』を手がけた福井雄太プロデューサーが関わる作品で、主題歌も菅田将暉が担当と、『3年A組』の精神的続編といえるもの。そんな注目作に新人作家を起用したなら、フジテレビの月9『真夏のシンデレラ』のように言及があってもおかしくないですが、脚本家については一切情報が明かされていません。そのため、ツバキマサタカは誰かの変名、もしくは複数作家のチーム名ではとみられています。
『3年A組』との関わりから菅田ではと予想する声もありますが、さすがに可能性は低そう。ただ、ツバキマサタカがチーム名なら、菅田がプロットや設定に関わったということはあるかも。その場合、『3年A組』を手がけた武藤将吾氏や、自身も脚本を書ける福井雄太プロデューサーらとのユニットというかもしれません」(ドラマ・映画ライター)
鈴木京香が主演予定だったものの体調不良で降板し、急きょ若村麻由美が代役を務めることになったことでも話題の『この素晴らしき世界』には、大物脚本家の名前も取りざたされている。
「平凡な主婦が、スキャンダルを起こして事務所に内緒で国外逃亡してしまった大女優・若菜絹代にたまたま似ていることから、絹代になりすまして謝罪会見に臨む……というところから始まるなりすましコメディで、こちらも脚本を担当しているのは『烏丸マル太』という謎の人物。“なりすましコメディ”だけに脚本家も“なりすまし”なのでは、とみられています。
こちらは烏丸マル太という京都の烏丸丸太町を思わせる名前から、京都出身でコメディが得意な上田誠氏の変名説も出ていますが、早いうちから三谷幸喜氏ではないかとささやかれました。というのも、もともとが鈴木京香主演で、西村まさ彦が出演していたり、“なりすましコメディ”という設定、さらに脚本はキャストに合わせた“当て書き”という情報もあり、どうにも三谷さんっぽさが漂ってるんですよね。しかし『週刊女性』(主婦と生活社)の直撃に対し、三谷氏は『僕ではないです』と否定。実際、初回放送を見てみると、設定は三谷さんっぽいですが、セリフや展開はあまり三谷さん色が感じられない。多くの視聴者も『三谷幸喜ではなかった』と感じているようです」(同)
ただ、三谷氏が関わっていた可能性はゼロではないという。
「三谷氏は朝日新聞の連載で2020年に、『まだ先だが民放の連ドラの話も動き出している』と触れていたんです。鈴木京香さん主演で進めていたものの、思わぬ主役交代となり、三谷氏も降板、設定やプロットはそのまま他の脚本家に引き継いだため、変名を使うことにし、そうした事情ゆえに三谷氏も自分が書いたものではないという意味で否定したのでは」(前出・テレビ誌記者)
注目ドラマが続々とスタートしているこの夏だが、ツバキマサタカと烏丸マル太という2つの「謎」が今後明かされるかどうかも気になるところだ。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事