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松岡昌宏「自分で見たことしか信じない」と意味深発言…「ジュリー社長派」の本音ポロリ?

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松岡昌宏

 TOKIOの松岡昌宏がラジオ番組で「自分で見て、自分で経験したことしか信じない」「理不尽なことなんてたくさんある。それをいちいち鵜呑みにしてたら身体が持たない」などと意味深な発言をし、ファンからはジャニーズ事務所の創業者ジャニー喜多川氏による性加害問題に関して自分の思いを語ったのではないかと推測する声が上がっている。

 注目の発言があったのは、2日放送のラジオ番組『松岡昌宏の彩り埼先端』(NACK5)。松岡は番組中盤に「下半期は穏やかな気持ちになりたいね。上半期はバタバタしてたから」と切り出し、「テレビとか自分の耳に入ってくることとか、いろんなことがあってさ。もちろん憶測もあれば、いろんなことが起きて。こないだの生放送でもちょろっと言いたかったんだけど」と前置きしたうえで、「やっぱりね、私、松岡って人間は、自分で見て、自分で経験したことしか信じないんですよ。だから周りがいくらどんなことで騒ごうが、俺は自分が思ってることを貫くっていうやり方を、今までもしてきたし、これからもしていくでしょう」と語った。

 続けて、松岡は「例えば『こうだよね』って言われても、『そうなんだ、でも俺はそれ見てないし、経験してないし』って。何事においても、音楽でも仕事でも人生の中でも。だから、どんなに『おばけがいるよ』って言われても、『いや、いるのかもしれねぇけど、俺、見たことねえからわかんねえんだよ』ってことだったりもする」とコメント。

 さらに、松岡は迷いが生じた時に「一回、自分で深呼吸して、『お前、大丈夫だな?』って自分自身に確認をするんです。人間関係だったり、仕事だったり。『お前、それ本当に自分で経験したから言えるんだな?』『自分で見てるから大丈夫だな?』って確認したりする。それと今の気持ちはどうなんだって、ちゃんと確認するっていう作業も俺にはすごく必要」と話し、自問自答した上で「そのままでいいぞ」と自分に言い聞かせるのだそう。

 最後に、松岡は「皆さんもそうだと思うんです。社会で生きていく中で、理不尽なことなんてたくさんある。でも、それをいちいち鵜呑みにしてたら身体が持たないから。そういう意味でも、ゆっくり、どっしりの下半期にしたい」と今後について語った。

 具体的に何について語っているのかは最後まで明確にされなかったが、やはりジャニーズ事務所をめぐる性加害問題報道に対しての言葉ではないかと推測する声が続出。タイミング的にも発言の内容的にも、そう考える人が多いのは当然だろう。

 「自分で見て、経験したことしか信じない」というスタンスは松岡らしいが、これが性加害問題についての発言だとしたら、元ジャニーズJr.や元スタッフなど複数の男性が「被害を受けた」と訴えていることを否定しているようにも映る。松岡は現社長の藤島ジュリー景子氏に近しい存在といわれ、「被害者の言葉を信じず、会社を擁護している」とみられかねない。また、今回の一連の発言は、ジャニー氏の性加害問題について「知らなかった」「事実と認める、認めないと一言で言い切ることは容易ではない」としているジュリー社長のスタンスにも通じるものがある。

 ジャニー氏の肝煎りで1994年にCDデビューしたTOKIOは、ジュリー社長が初めてプロデュースしたグループでもある。松岡の立場としては、ジャニー氏にもジュリー社長にも大きな恩義があり、現在も「ジュリー派」の筆頭格クラスとみられている。「週刊文春」(文藝春秋)の報道によると、性加害問題について外部の専門家などで構成された第三者委員会の設置が検討された際、嵐の櫻井翔とKAT-TUNの中丸雄一が「設置すべき」と主張したのに対し、松岡は設置に強く反対したという。

 また、ジャニーズ事務所が現役タレントのための相談窓口を設けると内々に発表した際、松岡をはじめ、同じTOKIOの国分太一、元V6の井ノ原快彦、関ジャニ∞の村上信五、Hey! Say! JUMPの山田涼介、Sexy Zoneの菊池風磨の6人が窓口役として選ばれたと「文春」は報じてもおり、いずれも「ジュリー社長と親密なタレントばかり」であるとして批判を浴びた。

 結局、ジャニーズ事務所は「外部専門家による再発防止特別チーム」を設置。これも「通常は多くの弁護士などで構成されるべきなのにメンバーが弁護士、精神科医、臨床心理士の3人しかおらず、本当に第三者委員会の役割を果たせるのか」「ジャニー氏が他界しているのに再発防止を中心にするのはおかしい」などと指摘されているのだが、それに加えて松岡が「自分で見たことしか信じない」「いちいち鵜呑みにしてられない」といった意味深発言をしたとなると、ジャニーズ事務所は被害実態を本気で調査する気はないのではとの疑問の声が再び高まるおそれがありそうだ。

 また、松岡は深夜帯で放送されていた主演ドラマ『家政夫のミタゾノ』シリーズ(テレビ朝日系)の第6弾が10月に放送される予定で、今回はゴールデンタイムに昇格することが決定している。ドラマの人気の高さを考えれば納得のゴールデン進出のはずだったが、これも今回のような発言があると「ジュリー社長のお気に入りだから優遇されているのでは」といったうがった見方をされかねないだろう。

 今回の発言は「ジュリー派」としての本音がポロリと出てしまったのか、それとも別の意図があったのか。事務所を守りたいのであれば、何について語っているか具体的に説明し、自分のスタンスをはっきりと表明したほうがよさそうなものだが……。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/07/04 21:00
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