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乃木坂46・早川聖来の“パワハラ告発”、「週刊現代」のボイコット騒動に思わぬ影響?

乃木坂46・早川聖来の“パワハラ告発”、「週刊現代」のボイコット騒動に思わぬ影響?の画像
早川聖来(公式ブログより)

 6月16日、乃木坂46の早川聖来(せいら)が8月末をもってグループから卒業することを発表した。卒業後は芸能界から引退するという。2021年6月の「ごめんねFingers crossed」で初選抜入りし、最新シングル「人は夢を二度見る」でも選抜入りした人気メンバーだけに、ファンからは悲鳴が上がっている。

 早川は公式ブログで「心残りがないと言えば嘘になります」などとしながら、「いつの日からか、卒業というものをずっと考えていました」「もっともっと大変なことがあるかもしれません。でもそんなことすら、乗り越えた先には素敵なものがあると学んだからこそ、ワクワクする気持ちになります。だからこそ長い人生の第一章目を、私は達成感を胸に卒業することができるのだと思います」と前向きな想いを綴った。

 具体的な卒業理由は不明だが、5月の“事件”との関連が指摘されている。早川は5月21日に生放送されたラジオ番組『らじらー! サンデー』(NHKラジオ第1)で、同月に行われた齋藤飛鳥の卒業コンサートで演出を務めたSEIGO氏について「“超ドS”なんですよ。けっこう『死ね』とか『ブス』とか、『お前ひとりいなくてもいい』とか(言われる)」「多分、皆を心配して言ってくれているんですけど、『今回のライブのリハで、(掛橋)沙耶香が事故ったのはお前らのせいだ』とかいろいろ言われて、『自業自得だ』とか言われて……」などと暴言の数々を暴露。それを受け、運営サイドは「SEIGO氏の言動や指導において、一部行き過ぎた点があったことを確認」したと発表し、7月からスタートする全国ツアーでは演出家が変更される事態となっていた。

 そのため、早川の卒業を知ったファンからは“辞めるから告発したのか、それとも告発したから辞めさせられたのか”との疑問の声が上がり、時系列が注目されているようだ。

「5月21日のブログにて『あと少しだけ頑張ります』と意味深に綴っていたことからもわかるとおり、卒業は告発騒動以前から決まっていたようです。しかし、一緒に番組を担当していたオリエンタルラジオの藤森慎吾は、放送後に早川の告発について振り返り、『話し出した直後はあの発言がどういう意図だったか計りかねましたが、聖来ちゃんの目を見て、本気で何かを伝えたいのだなという意思はすぐに見てとれました』『途中から真剣に聞くべき話だと認識し、その後の休憩中には涙ながらに話をしてくれました。内容はここでは伏せます』とツイートしており、卒業がすでに決まっていたとしても、覚悟を決めて声を上げたことがうかがえます」(芸能ライター)

 一方、今回の一件が意外なところに影響を及ぼしたようだ。

 大手出版社・講談社の編集者S氏は早川の卒業発表を受け、「実は自分がパワハラと闘う決意ができたのは、『らじらー!』での早川聖来さんの告発があったからです。正義を貫いた彼女の姿に背中に憧れ、勇気づけられました。きっと自分以外にも、理不尽に抗う力をもらった人がいたはず。感謝してもしきれません」と感謝のツイートをした。実はこれは「週刊現代」編集部で起こっているボイコット騒動の話だという。

「15日付の『デイリー新潮』(新潮社)が報じたところによると、『週刊現代』の編集長に“パワハラ常習犯”が6月1日付で就任することになり、この人事に編集部員が猛抗議。新体制が始まる6月1日から4名が出社拒否している状況だと報じられました。この新編集長は、過去に『現代』の編集長を務めていたが、あまりのパワハラぶりに5名が休職するに至り、1年半ほどで編集長交代となった過去があるそう。S氏もボイコットしているひとりと見られ、『新潮』の記事について『私が会社を休んでいる理由は、ほぼこの記事の通りです』とツイートしてもいます」(出版関係者)

 乃木坂46ファンが集まる掲示板でもS氏のツイートが紹介されており、「あの言葉に勇気をもらった人は多かったはずだよ」「聖来は乃木坂のジャンヌダルク」といった感想が飛び交うなど、話題となっている。

 アイドルに限らず、芸能界では長らくパワハラが横行し、感覚が麻痺しているともいわれている。「週刊現代」の人事については講談社の労働組合が動き出しているというが、早川の勇気ある告発を受け、アイドル界も変化していけるだろうか。

与良天悟(芸能ライター)

1984年、千葉県出身のウェブメディア編集者。某カルチャー系メディアで音楽や演劇を中心にインタビューなどを担当するほか、フリーで地元千葉県の企業の記事なども請け負っている。

よらてんご

最終更新:2023/06/19 20:00
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