『紅白』に“元ジャニーズ”出演? 阿部顕嵐は地上波ゴールデン出演続き…変化の兆しか
#ジャニーズ事務所 #阿部顕嵐
ジャニーズ事務所創業者の故・ジャニー喜多川前社長による未成年所属タレントへの性加害問題は、まだまだ解決には程遠い状況だ。
ジャニーズ事務所は5月26日に外部取締役を迎えるなど3点を柱とした対応策を発表。6月12日には外部専門家による再発防止特別チームが記者会見を開いたが、相変わらず藤島ジュリー景子社長の姿はなかった。また、この再発防止特別チームについて事務所は「外部の独立した第三者が調査・提言を行うものであり、第三者委員会としての機能を有しています」と宣言したものの、しかし結果報告の時期といった具体的な情報は明かされず、本当に“第三者委員会”として中立性・独立性が担保されているのかなどの疑問は尽きない。
それでもテレビ各局は一様に「事務所が対応策をどう実行していくか注視していく」という“見守り姿勢”のままで、所属タレントの起用方針にも変更はないと明言した。日本テレビ系の音楽特番『THE MUSIC DAY』では今年(7月1日放送)も嵐・櫻井翔が司会を務め、ジャニーズ勢が11組出演すると発表され、特定の音楽番組における“ジャニーズ偏重”の傾向が議論を呼んでいる。
こうした中、大みそかの『NHK紅白歌合戦』で大きな動きがありそうだという。
「12日発売の『週刊現代』6月17日号(講談社)が、今年の『紅白』に男闘呼組がサプライズで出場すると報道。岡本健一はジャニーズ事務所とエージェント契約を結んでいるものの、他の3人はすでに退所しており、“ジャニーズ事務所が辞めジャニの出場を内々に認めた”としています。昨夏にサプライズ復活を果たした男闘呼組は、今年8月までの期間限定での再結成でしたが、事実、つい先日は『紅白』の制作にスタッフが大きく関わっている『SONGS』に出演しており、『紅白』出場は堅いだろうとの見方が強い」(芸能記者)
「現代」の記事は〈今年の紅白にあの「辞めジャニ」が出場か〉と煽っているが、実際には“辞めジャニ”とは言い難いという。
「専属契約は終了したとはいえ岡本は“退所”していないわけですし、それに男闘呼組の復活自体、ジャニーズ事務所の許可があって成立しているもの。だからこそ『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で大々的に取り上げられたわけですし、この渦中の中で高橋和也が『いま、ジャニーズ事務所が大変なことになっているが、俺たちは、昔ジャニーズだったことに誇りを持っている。俺たちの名前「男闘呼組」をくれたのもジャニーズ』『俺たちはこれからもジャニーズを応援するし、みんなにも応援してほしい』と明言してるんです。男闘呼組の活動をしている間は実質上“ジャニーズ側の人間”といえ、いわゆる“辞めジャニ”とは一線を画す存在でしょう」(女性誌記者)
とはいえ、元ジャニーズのメンバーを中心としたグループが『紅白』に出場する背景には、世間からの見え方が多少は変わることを期待するNHKの思惑があることだろう。
一方、民放ではもう少し踏み込んだ動きがあった。元ジャニーズJr.が民放地上波ゴールデンに出演し始めているのだ。7月1日に放送されるフジテレビ系の不定期特番『超ド級!世界のありえない映像大賞』に、7ORDERのメンバーである阿部顕嵐(あべ・あらん)が出演することが発表された。
「7ORDERは、もともとはジャニーズJr.内ユニットのLove-tuneのメンバー。Love-tuneは横浜アリーナで単独公演を開くほど人気でしたが、2018年末から2019年春にかけてメンバー全員が退所し、7ORDERとして7人全員が再集結。2021年にメジャーデビューを果たし、武道館公演やホール・アリーナクラスのツアーも成功させるなど、“辞めジュ”の成功例と呼ばれています。実は阿部が地上波に出るのは今年で3度目。3月には10日に『潜入!リアルスコープ』(フジテレビ系)、16日に『ナゼそこ?』(テレビ東京系)と続けてゴールデン帯の番組に出演しました。
7ORDERは人気ですが、なかでも阿部は、『ミッドナイトスワン』で知られる内田英治の脚本による映画『ツーアウトフルベース』で昨年初主演を務め、その縁か、内田英治ら監督の映画で、伊藤沙莉と竹野内豊の共演ということで話題の『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』(6月30日公開予定)にも出演。また、『明治 フラクトオリゴ糖』のウェブCMに単独起用されるなど勢いがあります。
若い世代などの視聴者受けも狙えるため最近は、吉本系のJO1やINIを筆頭にジャニーズ以外の事務所のボーイズグループを地上波バラエティでも積極的に起用する流れがありますが、それが元ジャニーズのタレントにも波及していっているのかもしれません。フジテレビは香取慎吾を『まつもtoなかい』のレギュラー初回放送にも迎えていましたしね。 JO1やINIにも“辞めジュ”は在籍していますし、現在ホリプロの元ジャニーズJr.・髙橋颯(WATWING)も昨年TBSの日曜劇場『DCU』に出演するなどの動きはありますが、7ORDERは全員が元ジャニーズJr.という意味でやはり異色で、阿部のここ最近の活躍は注目すべきところですね」(アイドル誌記者)
ジャニーズの性加害問題については、長らく大手メディアが報じてこなかった背景にジャニーズ事務所によるメディア支配があることも指摘されているが、その“圧力”が弱まり、元ジャニーズのタレントに対してもっと門戸が開かれる流れとなるのかもしれない。
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