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ジャニーズ性加害問題の影響? 山下智久『神の雫』“日本だけ5カ月遅れ”配信の怪

ジャニーズ性加害問題の影響? 山下智久『神の雫』“日本だけ5カ月遅れ”配信の怪の画像
フランスでのイベントに登壇した山下智久(写真/Getty Images)

 山下智久が6月2日、「少し久々にフランスにきました」とツイート。目的は明かしていないが、主演ドラマ『神の雫/Drops of God』関係か、はたまたプライベートなのかと話題になっている。

 つい先日は、韓国で食べ歩きを満喫したと報告していた山下。海外旅行を楽しんでいるかのようだが、実際には大忙しのようだ。

「おそらく食べ歩き報告は4月に韓国を訪れたときのものだと思われます。一部報道では、BIGBANGやBLACKPINKらが所属していることで知られる韓国の大手事務所YGエンターテインメントを訪れたとあり、ファンをざわつかせましたが、実際には同社が運営しているダンススタジオのYGXでレッスンを受けていたということみたいですね。最近のインタビューでも、俳優業だけでなく音楽活動にも力を入れていることを強調していましたから、7月発売のニューアルバム、8月からのツアーに向けて腕を磨いていたのでしょう」(女性誌記者)

 6月9日には主演映画『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』がAmazonプライムビデオで独占配信。『私の頭の中の消しゴム』などで知られるイ・ジェハン監督ということもあり、6月下旬には韓国を始め、香港、台湾、タイのアジアプロモーションも予定している。

「このところ撮影が続いていて、2021年夏から『神の雫』撮影が海外でスタート、年末に一時帰国して『今際の国のアリス』シーズン2撮影、その後は主演ドラマ『正直不動産』(NHK)を撮り、2022年春にふたたび『神の雫』の撮影に戻って撮り終えることに。今年に入ってからも、1月から『SEE HEAR LOVE』の撮影があり、その後、『正直不動産』のスペシャル版を撮影。放送は2023年度冬と先ですが、山下だけでなく、ヒロインの福原遥もスケジュールがパンパンという事情もあり、春に撮り終えたようです。『TOKYO VICE』(WOWOWほか)シーズン2の撮影も重なっていたようですし、俳優業は順調ですね」(同)

 コロナの影響もあって『神の雫』は撮影開始から終了まで足掛け10カ月を要することになったが、実は奇妙な事態が起こっている。山下にとって海外ドラマ初主演となる本作は、全世界でのシリーズ累計発行部数1500万部以上という大人気マンガを米仏日共同製作で実写化したものだが、すでに全世界で配信・放送済で、日本だけが蚊帳の外の状態なのだ。

「製作費は3000万ドル(およそ40億円)とされ、ハリウッドの最大手映画スタジオ・レジェンダリーのテレビ部門が大半を出資。原作が世界的に人気のマンガということもあってさまざまな配信会社が交渉のテーブルについたなか、Appleがかなりの額を出してApple TV+での配信権を獲得しました。当初は日本とフランス以外での世界配信権でしたが、フランスの大手放送・配信会社がApple TV+と提携したことにより、日本以外で4月21日に全世界配信が始まり、6月2日に最終回配信を終えています。山下がフランスに行ったのもその関係でしょう。なお、日本はHulu独占で9月配信予定となっています」(ドラマ・映画ライター)

 なぜ母国だけ5カ月も遅れることになったのだろうか。一部では、世間を揺るがしているあの騒動との関連がささやかれているという。

「ジャニーズ創業者・ジャニー喜多川氏による性加害問題ですね。当初から“世界同時放送&配信”を謳っていたのに、Huluジャパンは日本だけ9月配信となると発表。しかし、この9月配信が明かされたのは、フランスで行われた国際ドラマの祭典『Series Mania』に同ドラマが出品され、山下が3月19日のイベントに登壇したことを報告する3月28日付の記事でのこと。山下はアンバサダーを務めるブルガリを纏って登壇しており、そのことはブルガリジャパンが24日にはプレスリリースを出しているのに、Huluジャパンの発表はさらにそこから4日も遅い。

 3月といえば、英BBC放送がジャニー氏の性加害疑惑を追及するドキュメンタリー『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』を英国内で放送・配信し、日本でも18日に放送。BBCが同ドキュメンタリーを放送することは3月頭には発表されていましたし、この状況を受けて、日本だけ配信を遅らせることにしたのではとの噂があるんです。プロモーションの“ノイズ”になりかねないため、騒動から間を空けたほうがよいのでは、ということですね。仮に延期させたのだとしたら、9月まで大きくズレこんだのは、山下のスケジュールとの兼ね合いもあってでしょう」(芸能記者)

 同じくHuluジャパンが共同製作していた山下出演の配信ドラマ『THE HEAD』ではこんなことはなかっただけに、確かに“5カ月遅れ”配信はやや不自然な印象だ。一方でこんな指摘も……。

「他国同様に4月21日配信スタートだと、6月2日に最終回で、その1週間後の6月9日にアマプラで『SEE HEAR LOVE』配信となり、ファンには“山P尽くし”で嬉しいところでしょうが、プロモーションを考えると少し間を置きたいところ。『SEE HEAR LOVE』の配信日を動かせなかったため、『神の雫』がズレ込んだのでは? 『SEE HEAR LOVE』は主題歌も担当していて、その主題歌はAmazon Musicで6月2日先行配信となっていたり、バッティングしかねませんから」(前出・女性誌記者)

 いずれにせよ、ファンは配信が待ち遠しいところだ。

「実はこの『神の雫』、今のところ非常に好評なんです。ジャニーズとは“因縁”の英BBCは、カルチャー欄のテレビレビューで5点満点中4点を付けて賞賛。シカゴトリビューン紙も4点満点中3点で、人気の映画評論サイト『ロッテントマト』では現状、批評家16名が全員肯定的な評価を下しています。全体的に、ワインをここまで詩的に語るという表現自体が新鮮に受け止められている印象で、映像の美しさとともに批評家筋から高評価の傾向が感じられます。原作者も『想像していなかったヒットになっているようです。講談社の担当曰くこういう形の成功は過去になかったらしく、どうなっていくのか前例がないためわからないと』とツイートしており、手ごたえを感じているようですね。初の海外ドラマ主演作が、海外へ活動のフィールドを広げている山下にとって代表作となるかもしれないだけに、日本だけ配信が遅いのはヤキモキさせられます」(前出・ドラマ・映画ライター)

 『SEE HEAR LOVE』のプロモーションもあって、ここ最近はさまざまな雑誌の表紙も飾っている山下。日本のみ『神の雫』の配信が遅れている状況は少々不可解だが、仕事が絶好調なのは間違いなさそうだ。

宇原翼(ライター)

雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。

うはらつばさ

最終更新:2023/06/04 08:00
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