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市川猿之助、座長公演中に… 「遺書らしきメモ」にあった“宛名”との関係は

市川猿之助、座長公演中に… 「遺書らしきメモ」にあった“宛名”との関係はの画像
市川猿之助

 18日午前10時過ぎ、 歌舞伎俳優の市川猿之助と両親が東京都目黒区内の住宅で倒れているのが見つかった。

 報道によれば、昼から開演する舞台のために迎えに来たマネージャーが、猿之助が自宅の半地下で倒れているのを発見。119番通報した。救急隊員が駆けつけたところ、2階のリビングに父親の市川段四郎さんと母親が倒れているのが見つかったという。段四郎さんは搬送先の病院で、母親はその場で死亡が確認された。

 猿之助は命に別条はなかったという。病院への搬送時には意識があり、自宅からは猿之助が書いた遺書とみられるメモが見つかっていることから、警視庁は自殺を図ったとみているとのこと。

「3人とも目立った外傷がなく、家に物色された様子もなく、鍵も開いていたという。両親はリビングの床にあおむけになって倒れていて、布団がかけられていたとも。こうした状況的に、猿之助が両親を道連れにして一家心中を図ったものと見られている。しかし、どういった動機でそうなったのかは謎。世間の関心が高い事件だけに、自殺以外のセンも含め、警察が徹底的に調べることになるだろうし、真相解明までは時間がかかることになりそうだ」(全国紙社会部記者)

 猿之助は、5月3日より東京・明治座で開催中の『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』座長を務めていたが、18日の昼公演は中止。午後5時からの夜の部については歌舞伎俳優の中村隼人が代役を務めたが、19日は昼の部を中止とし、それ以降の公演については、改めて発表する形となる。

 今回の事件については、18日発売の「女性セブン」(小学館)の記事との関連性が取り沙汰されている。同誌では〈スクープ告発 歌舞伎激震の性被害! 市川猿之助の濃厚セクハラ〉と題し、共演者や一門の門弟に対してパワハラ・ セクハラを恒常的に行っていたことを4ページにわたって報じていたのだ。この内容はウェブ版の「NEWSポストセブン」でも同日朝7時に配信されている。

 記事によれば、取材班は15日夜、公演終わりの猿之助を直撃したといい、不機嫌な表情を浮かべ、「答える義務はありません」とだけ答えたというが、このスキャンダルが今回の事件の原因になったのではとささやかれている。

「以前から猿之助にはそういう噂はあって、ある有名俳優に入れ込んでいた時期もあった。しかしその俳優がコロナ禍に電撃結婚してしまい、その反動で、セクハラ・パワハラがさらに激しくなったとも言われている」(演劇担当記者)

 1983年に二代目市川亀治郎として初舞台を踏み、2012年に四代目市川猿之助を襲名。叔父である市川猿翁が確立させた「スーパー歌舞伎」を受け継ぎ、2015年には人気マンガ『ワンピース』と歌舞伎を融合させた公演を成功させた。来年には『鬼滅の刃』を上演することも発表されていた。また、2007年にNHK大河ドラマ『風林火山』でテレビドラマ初出演を果たして以降、『龍馬伝』『鎌倉殿の13人』(NHK)、『JIN−仁−完結編』『ブラックペアン』『半沢直樹』(TBS系)など映像の世界でも大活躍し、「歌舞伎界の風雲児」とも呼ばれてきた。

 今後も公演のスケジュールはギッシリで、来月には出演映画『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』の公開も控えるなど、仕事は順調だった猿之助。なぜこのような痛ましい事態を迎えてしまったのか、誰もが気になるところだ。

「一部報道によると、“遺書”は猿之助の本名名義で書かれており、宛名もあったという。この宛名は知人とみられており、この知人が『セブン』に暴露し、このことに猿之助が気づき、“裏切られた”と感じて……という可能性も指摘されている」(芸能記者)

 猿之助の所属事務所は、18日19時、公式サイト上にコメントを発表。「市川猿之助の状態につきまして、本日時点で弊社として詳細な情報を把握いたしておりません。警察ならびに病院にて対応をいただいているものと認識しており、各方面からの情報把握に努めているところでございます」と状況を明かしたほか、「その他猿之助に付随する報道に関しましては弊社並びに、弊社所属俳優のコメントは差し控えさせていただきます」としている。

 ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏による所属タレントへの性加害報道に続くような形となった猿之助のセクハラ・パワハラ報道。今回の報道で、歌舞伎界の悪しき慣習にも注目が集まっており、ほぼ独占的に興行を担う松竹も見過ごしておくことはできない状況になってしまった。

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黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2023/05/19 01:00
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