トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 『まつもtoなかい』は「松本パワー」頼み?

『まつもtoなかい』視聴率いきなり半減で…香取慎吾出演させた「松本パワー」次第に?

『まつもtoなかい』視聴率いきなり半減で…香取慎吾出演させた「松本パワー」次第に?の画像
松本人志

 これまでフジテレビ系列で単発特番として放送されてきた『まつもtoなかい』がレギュラー化され、4月30日にスタートしたが、元SMAPの中居正広と香取慎吾が6年ぶりに共演したということで大反響を呼んでいる。

 このレギュラー初回は視聴率で世帯平均10.5%、個人7.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。さらにTVerの見逃し配信では配信後1週間で245万再生を記録し、TVerのバラエティ番組で歴代最高をたたき出した。この反響を受けて、同回の見逃し配信期間は5月14日21時までに延長された。

 同番組は、松本人志と中居のタッグによるトークバラエティ番組。レギュラー化にあたって音楽番組の要素も加わり、初回では香取慎吾が「民放では『SMAPxSMAP』以来」となる歌唱パフォーマンスも披露した。

 2016年にSMAPが解散し、2017年9月に香取、草彅剛、稲垣吾郎の3人はジャニーズ事務所を退所。近年はNHKを中心に地上波での露出は増え始めたが、3人の民放テレビ番組出演は依然厳しい状況にある。今年1月期の草彅主演ドラマ『罠の戦争』(同)は実に6年ぶりの民放ドラマ出演となり、稲垣が4月放送の『人志松本の酒のツマミになる話』(同)に出演した際にはフジテレビに来たのは「スマスマの最後の生放送以来」と明かしたことも話題になったばかりだ。

 一方で、中居はジャニーズ退所後も古巣との関係をうまく保っているため、大きな変化もないままテレビ出演を続けている。

 それゆえに『まつもtoなかい』初回ゲストに香取が呼ばれたのは大きな衝撃を与えたのだが、それを可能にしたのは松本だという。

「今のフジテレビにとって大事なタレントのトップクラスにいるのが松本。日本テレビの年越し番組『笑ってはいけない』シリーズで香取ら3人と共演したことをきっかけに、松本はいい加減、3人に対する“ジャニーズ忖度”を破りたい思いがあったようで、『ツマミになる話』に稲垣を呼んだのもそのため。本来この番組は“マッチング”がコンセプトなだけにゲストは2人呼んでトークをさせる趣旨だが、初回からそのコンセプトを曲げ、ゲストを香取ひとりにしてでも中居と“マッチング”させ、自身はあまりトークに加わらなかったあたりからも、松本の強い意向があったことがうかがえる」(芸能関係者)

 今回の『まつもtoなかい』は、松本が同局の『ワイドナショー』を降板したことで立ち上がった番組。フジテレビとすれば、絶対にコケさせるわけにはいかない事情もあった。

「CMや『水曜日のダウンタウン』(TBS系)などの影響もあってダウンタウンは大ベテランながらZ世代からの認知度や人気も高く、特に株式会社アーキテクトによる昨年11月度の調査では、『Z世代で人気を集めているお笑いタレント』のランキングでは、ダウンタウンが11位、浜田雅功が6位で、松本は3位となっており、実は幅広い層に受ける“数字”を持っているタレントです。ジャニーズも大事ですが、フジにとって松本を失うことのほうが怖いと判断し、香取のゲスト出演にGOサインを出したのでしょう。もちろん、ジャニーズとの関係も良好にしなければならないですし、月9では木村拓哉の主演ドラマを放送中なので、制作サイドは相当苦労したようですが」(制作会社関係者)

 フジテレビの英断により、大成功となったかに見えた『まつもtoなかい』レギュラー化だが、5月7日放送の第2回では平均世帯視聴率が5.2%と半減してしまった。

 毎回、制作サイドが香取のような話題性のある大物を呼ぶのは難しそうなだけに、今後も「松本パワー」による一本釣りに頼ることになるかもしれない。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/05/12 13:00
ページ上部へ戻る

配給映画