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『DayDay.』武田真一アナの「ムダ遣い」から評価一変! “有事”対応に称賛の声

『DayDay.』武田真一アナの「ムダ遣い」から評価一変! “有事”対応に称賛の声の画像
『DayDay.』番組公式サイトより

 元NHKのエグゼクティブアナウンサー(局次長級)で、4月から日本テレビ系朝の情報番組『DayDay.』のMCとなった武田真一(たけた・しんいち)アナの評価が急上昇している。当初は「民放に慣れていない」「堅すぎる」などと不評が目立っていたが、先日、見事に“有事”対応をしてみせたことで印象を一変させたようだ。

 17年間続いた『スッキリ』の後継番組として今月スタートした『DayDay.』は、武田アナ、南海キャンディーズ・山里亮太、同局の黒田みゆアナがMCを担当。MC3人体制ではあるが、年長の武田アナがメイン扱いとなっている。

 しかし、同番組は『スッキリ』から引き継いだ情報バラエティ路線が色濃く、報道系のニュースよりも生活情報のほうが多いため、NHKで「報道のエース」と称されていた武田アナは、いまひとつ番組になじめていない状況が続いていた。SNS上でも「まるで井戸端会議で、武田アナのムダ遣い」「武田アナにバラエティ系のノリは無理がある」「まったく番組と合ってない」といった声が出ており、武田アナの起用を疑問視する見方が強かった。

 そうした見方が一変するきっかけとなったのが、13日の“有事”における武田アナの仕事ぶりだった。当日朝、北朝鮮から弾道ミサイルが発射され、「北海道及びその周辺に落下する可能性がある」として対象地域にJアラートが鳴り響いた。

 この事態を受け、武田アナは番組冒頭で「今朝、北朝鮮が弾道ミサイルとみられるものを複数回発射したということで、ちょっとみなさん、驚いた方も多かったと思いますね」と山里に語りかけながら、スムーズに番組を“報道モード”に移行させ、約10分間にわたって専門家との電話や現地の中継映像などを交え、最新情報を分かりやすく整理しながら落ち着いた口調で伝えた。

 緊急事態となるとアナウンサーがあたふたしてしまうことが多々あるが、武田アナは専門家との電話の最中に岸田文雄首相の会見速報が入ると、慌てることなく会話を一度中断して「総理大臣官邸で今、総理が発言しました」と伝え、すぐに専門家への電話取材に戻るなど、その安定感はさすがのひと言。視聴者からも「NHKのニュースみたいですごく分かりやすかった」「民放のアナと安定感が段違い」「武田アナだと緊急事態でも落ち着いて聞ける」などと称賛の声が相次ぐことに。

 武田アナはニュース終了後に笑顔に戻り、スムーズに「ポイ活」の話題に切り替え。一方の山里はというと、緊急ニュースの時は隣に立っているだけで余計な口出しをせず、自分のポジションをしっかり認識している様子で、こちらも「好感が持てる」「役割分担がしっかりできてる」といった意見が出ている。

 先日の岸田首相の演説会場で起きた爆破事件を伝える報道でも、武田アナは「NHK出身の本領発揮」で安定感のあるアナウンスが光った。深刻なニュースとバラエティ色の強い『DayDay.』は食い合わせが悪いはずなのだが、武田アナがいることで視聴者が違和感なくニュースを聞くことのできる体制が整っているといえそうだ。

 当初は「なぜ武田アナを起用したのか」と疑問が噴出していた『DayDay.』だが、いざという時に武田アナという心強い存在がいることで、情報バラエティ系の番組構成でありながら報道にも対応できるという強みが浮き彫りになった。その一方、武田アナは「ハードロックやパンクが好き」「若いころに頭にくることがあって、本番中に服を脱いでNHK辞めてやるかと思ったことがあった」といったNHK時代からは考えられないキャラを徐々に解禁しており、バラエティ方面で “化ける”可能性もありそうだ。

 武田アナへの評価の高まりが低迷を続けていた番組に好影響を及ぼすことができるか、さまざまな意味で注目を集めそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/04/18 20:00
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