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ガーシー容疑者逮捕に警視庁が躍起なワケ…あの一件で“官邸案件”に?

ガーシー容疑者、“仰天戦略”で帰国拒否? 警視庁との攻防戦はまだまだ続くかの画像
「ガーシーチャンネル(東谷義和)Instagramページ」より(現在はこの投稿は削除)

 動画投稿サイトで俳優の綾野剛ら複数の著名人を繰り返し脅迫した疑いなどで逮捕状が出ている元参院議員のガーシー容疑者(本名・東谷義和)について、滞在しているとみられるUAE(アラブ首長国連邦)に警視庁が捜査員を派遣する方向で調整していることを11日、NHKが報じた。

 NHKの報道によると、警視庁は、ガーシー容疑者が帰国する可能性は低いとみており、さらにUAEが強制送還を含め捜査にどこまで協力するか不透明なことから、現地に捜査員を派遣する方向となったようだ。派遣の時期は、イスラム教の断食月「ラマダン」が明ける今月下旬以降になる見通しで、現地当局に事情を説明し、捜査への協力を要請することにしているという。

 外務省は先月23日、警察当局の要請を受けてガーシー容疑者に4月13日までに旅券を返納する命令を出していたが、元議員は12日、UAEのドバイにある日本総領事館に「旅券紛失届」を提出。ガーシー容疑者は自身のInstagramでの生配信で、返納の意志はあるが、探しているものの見つからないと事情を明かしていた。実際に旅券紛失届が出されたことで、12日付でガーシー容疑者のパスポートは失効となった。

「不法滞在とみなされる可能性も指摘されていたが、UAEで昨年10月から施行された、最長10年の居住ビザを取得できる『ゴールデンビザ』をクリエーター枠で申請し、取得済み。ガーシー容疑者の代理人を務める高橋裕樹弁護士は14日、自身のYouTubeチャンネルに経緯を説明する動画を公開しており、それによるとガーシー容疑者から相談され、高橋弁護士が総領事館に出向いたようだ。また高橋弁護士は、ゴールデンビザがあるため『不法滞在にはならない』と太鼓判を押している」(週刊誌記者)

 こうした状況を受けてか、14日にはガーシー容疑者が国際指名手配となったと各メディアにより報じられた。警察当局が国際刑事警察機構(ICPO)に要請したと以前に伝えられていたが、ICPOが承認したようだ。これは、身柄の拘束や引き渡しを求めるものではなく、ガーシー容疑者の所在地や行動に関する情報の収集を求めるものだということだという。

「警視庁が捜査員をドバイに派遣する方針であることはNHKまでもが報じており、ガーシー容疑者逮捕に賭ける警視庁の執念がヒシヒシと感じられる」(全国紙社会部記者)

 実際、ガーシー容疑者の周辺やUAEには、国際手配を受けている実業家や資産家らが複数滞在されているとされているが、これまでほぼ“野放し”のような状態で、警視庁がわざわざ逮捕に動くような事態には発展しなかった。

 除名によって議員資格を失ったガーシー氏だが、一般人になって逮捕状が出て以降、自身のSNSの生配信動画などで警視庁を挑発するような発言を連発。警視庁の要請により、ツイキャスとTikTokのアカウントが凍結されることになってしまったが、警視庁がそれだけでは済ませなかったのには深い理由があったようだ。

「NHKが警視庁の動きを報じたということは、もっとその上からのリーク。どうやら、ガーシー容疑者の事件は“官邸案件”になっているようだ。なぜそうなったかの理由だが、ガーシー容疑者は昨夏、楽天グループの創業者・三木谷浩史氏のスキャンダルを暴露して三木谷氏と対立を深める流れの中で、三木谷氏と仲のいい木原誠二内閣官房副長官に対して牙を向き、木原氏を引きずり下ろすなどとも宣言。そのため、官邸サイドを本気モードにさせてしまったようだ」(同)

 14日には、同じく旅券返納命令を受けていた“仲間”がドバイから帰国後に逮捕。ドバイでガーシー容疑者の配信動画の制作に関わったとみられる池田俊輔容疑者で、ガーシー容疑者の配信でジュエリーデザイナーの男性に対して名誉毀損をした疑いがもたれているという。

 この流れだと、ゴールデンウィーク明けに大きな動きがありそうだ。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2023/04/15 08:00
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