『夫婦が壊れるとき』が1位！　追う『教場0』…TVerドラマ人気ランキング

2023/04/15 12:00

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『夫婦が壊れるとき』が1位！　追う『教場0』…TVerドラマ人気ランキングの画像 — 『夫婦が壊れるとき』日本テレビ公式サイトより

　在京民放キー局5社を中心として2015年10月に始まったTVer。参加局、取り扱う番組も増え、2022年3月には月間動画再生数が歴代最高となる2.5億回を突破し、同7月にはアプリ累計ダウンロード数が5000万を超え、2023年1月にはTVer単体の月間アクティブユーザー数（MAU）が2700万に達するなど、もはや定番のサービスとなった。今や「見逃し配信」は当たり前となったが、やはりTVerではドラマが圧倒的に見られており、ドラマの見逃し配信需要がこのサービスを牽引していると言えるだろう。

　しかしTVerにおける再生回数は基本的に非公表で、期ごとの番組再生数ランキングなどで一部が明らかになるか、あるいは新記録を打ち立てた時などに番組側が発表する程度。そのため、視聴率をもって番組が語られてしまう状況が長らく続いている。

　そこで、TVerの総合ランキングを定点観測することで、視聴率とは違ったドラマ人気をある程度は可視化できるのではないか、と考えたのが本企画だ。総合ランキングでの順位に対しポイントを付け、合計した結果から日刊サイゾー独自の「TVerドラマ人気ランキング」をご用意した。今週は4月8日（土）～4月14日（金）までを観測（1日2回、決まった時間にTVer総合ランキングをチェック）した結果をお伝えする。

『夫婦が壊れるとき』が初登場首位、『教場』シリーズの勢いも注目

　今回の結果は以下のとおり。先週はドラマ閑散期ということで本企画は更新お休み（代わってバラエティ番組のTVer人気ランキングをお届けした）したが、まだ春ドラマも数が出揃っていないので、今週も前回（先々週）に引き続き、トップ10に縮小してお伝えする。

　集計期間が前述のとおり4月8日（土）～4月14日（金）という性質上、9日スタートの『だが、情熱はある』、10日スタートの『風間公親－教場0－』などは集計日数が少ないために今週は不利であることはご了承いただきたい。

　本人気ランキングで今週首位となったのは日本テレビがこの4月から新たにスタートさせた深夜枠「金曜ドラマDEEP」（金曜24:30～）の第一弾となる稲森いずみ主演『夫婦が壊れるとき』。7日深夜、つまり日付が変わって8日スタートの本作は、前述のとおり集計期間上『だが、情熱はある』や『風間公親－教場0－』よりも有利という部分が大きいが、それでもTVer総合ランキングでトップ3滞在期間が3日以上（最高位は1位）で、最低順位8位という好調ぶりを見せた。無論、ゴールデンプライム帯のドラマがまだほとんど始まっていないぶん上位に上がりやすい状況にあったわけだが、『風間公親－教場0－』や『だが、情熱はある』などがスタートしてもトップ5に居続けた強さは注目に値する。

　『夫婦が壊れるとき』は、夫の不倫を疑う妻による復讐劇というラブサスペンスもの（英国ドラマ『女医フォスター夫の情事、私の決断』のリメイク）。前期はモラハラ夫に社会的制裁を加えていく復讐劇『夫を社会的に抹殺する5つの方法』（テレビ東京系）が好調で、同じテレ東では昨年も『復讐の未亡人』が人気だったように、深夜帯のドロドロ系ドラマとTVer等の配信の相性は非常に良く、この『夫婦が壊れるとき』の好調もうなずける。オリジナルの『女医フォスター』も、韓国リメイク版の『夫婦の世界』も大旋風を巻き起こしただけに、今期のダークホースとしてここからさらに存在感を増していけるか。

　木村拓哉主演の月9『風間公親－教場0－』は前述のように集計日が少ないわけだが、着目したいのは再配信中の『教場II』が4位となっていること。TVerの性質上、シリーズものは同じ番組としてランキング上は扱われるため、TVer総合ランキングでは『風間公親－教場0－』が配信されるまでは『教場II』がトップ5をキープしていたものの、『風間公親－教場0－』の配信以降は『教場II』が姿を消すことになっており、カウントできない状態になる。そのため、もし『教場II』も（ちゃんと別番組扱いとして）ランキングにそのまま残る仕様であれば『教場II』が首位を獲っていた可能性もある。いずれにせよ旧シリーズはランキングに表示されないためどうしようもないのだが、それでも『教場II』が4位に位置づけていることは、『教場』シリーズの強さを表しているだろう。9日時点では43万ほどだったTVerお気に入り登録者数も14日時点では75万にまで伸びており、次週はおそらく首位となるだろう。

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　トップ10外で注目したいのは、本人気ランキングで今週12位となったフジ水10ドラマ『わたしのお嫁くん』。波瑠×高杉真宙による、仕事はできるがズボラな女性と家事が得意な癒し系男性のラブコメディということで『わたしの家政婦ナギサさん』などとの類似性も指摘されているが、胸キュン需要に応えられたということか、TVer総合ランキングでは『風間公親－教場0－』から首位を奪うなど勢いがある。12日スタートということで今週の本人気ランキングでは12位発進となったが、来週は上位へといきそうだ。

　来週は天海祐希×松下洸平『合理的にあり得ない～探偵・上水流涼子の解明～』、高畑充希×田中圭『unknown』、橋本環奈×山田涼介『王様に捧ぐ薬指』、山田裕貴×赤楚衛二×上白石萌歌『ペンディングトレイン―8時23分、明日君と』も始まり、いよいよ春ドラマが賑わってくる。『風間公親－教場0－』が順当に首位となるか、それとも……。

〈前回のランキングはこちら〉