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目黒蓮『わた婚』の“想定外”大ヒットに『レジェバタ』完敗で…追い詰められる木村拓哉

目黒蓮『わた婚』の“想定外”大ヒットに『レジェバタ』完敗で…追い詰められる木村拓哉の画像
映画『わたしの幸せな結婚』公式Twitterより

 Snow Manの目黒蓮の単独初主演映画『わたしの幸せな結婚』が“想定外”の大ヒットとなっている。3月17日~19日の「国内映画ランキング」(興行通信社提供)では初日から3日間で動員数47万9736人、興行収入約6億5000万円をあげ、注目を集めていた『シン・仮面ライダー』を2位に抑えて初登場1位を記録。また、2週目となる24日~26日の同ランキングでも『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』に首位は譲ったものの、2位と好位置をキープしている。

 目黒と今田美桜が共演する『わたしの幸せな結婚』は、顎木あくみ氏の同名小説を映像化したもの。“和風シンデレラストーリー”を描く原作は「小説家になろう」にて連載されていた顎木氏のデビュー作で、コミカライズ版が「全国書店員が選んだおすすめコミック2021」(日本出版販売)の1位になるなどの反響もあり、シリーズ累計650万部突破の人気作となっている。

「当初は不安要素も多かった。原作では斎森美世(さいもり・みよ)が主人公なのですが、映画化にあたって美世の結婚相手となる久堂清霞(くどう・きよか)が主人公に変更されており、清霞を演じるのがジャニーズの目黒だったため、原作ファンから“ジャニーズ主演前提の映画化”ということで改悪が心配されていたんです。美世役の今田もですが、ポスタービジュアルが公開された際には『イメージと違う』との声も出ていました」(女性誌記者)

 また、大正時代を彷彿させる世界観ではあるものの、念力や瞬間移動などの「異能」が重要な要素となっているファンタジー作品ということも「大失敗となった山田涼介主演の『鋼の錬金術師』を想起させる」(映画ライター)として実写映画として懸念点だったというが、蓋を開けてみれば、公開12日間で観客動員数100万人を突破、興行収入13億円を超える大ヒットとなっている。

「目黒、そしてなにわ男子・大西流星やジャニーズJr.の佐藤新(IMPACTors)の出演もあり、ジャニーズファン需要があることもさることながら、監督ファンからも好評。監督は、『Nのために』『MIU404』『最愛』『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』などTBSで数々のヒットを飛ばしている塚原あゆ子氏で、“塚原作品”に信頼を置いている人も多いんです。そして目黒目当てではない“塚原ファン”も、目黒が演じる清霞の魅力にハマるケースが続出していて、リピーターを生んでいるのが大ヒットの理由と思われます。もともと演技力に定評のあった今田も好演しており、原作ファンからも好評。ジャニーズファン以外からの支持も得られているのが強い」(前出・女性誌記者)

 『わた婚』旋風は主題歌にも及んでいる。映画の主題歌はSnow Manの「タペストリー」だが、同曲が収録された8thシングル『タペストリー/W』は発売1週目におよそ90.3万枚を売り上げるという圧倒的なセールスを記録。もともとSnow Manは“数字”に強いうえ、同時収録となる「W」も嵐・櫻井翔主演のドラマ『大病院占拠』(日本テレビ系)の主題歌というダブルタイアップの強みもあるが、映画の勢いも影響したとみられる。

 しかし、そんな『わた婚』旋風の影にすっかり隠れてしまったのが、事務所の先輩・木村拓哉主演の『レジェンド&バタフライ』だ。

「東映創立70周年記念作品、製作費20億円という大作映画で、382スクリーンと大々的に公開されたが、オープニング3日間の成績は、動員約37万人、興収約4億9000万円。成績だけでも動員約48万人、興行収入約6億5000万円の『わた婚』に大差をつけられているが、『わた婚』は313スクリーン、製作費も数億円。さらに、木村は宣伝のために各局のゴールデン・プライム帯のテレビに出ずっぱりとなるなど大量露出を続けたが、目黒の場合は、制作がTBS SPARKLEということもあってテレビ宣伝はTBSが中心で、木村に比べれば露出も控えめ。『レジェバタ』の完敗といえる」(芸能記者)

 1月27日に公開された『レジェンド&バタフライ』は、「国内映画ランキング」では公開1週目こそ1位を獲ったものの、2週目は2位、3週目は3位、4週目は6位、5週目は8位と下がっていき、6週目にはトップ10から姿を消した。

「公開から1カ月経った2月27日時点で累計興収22億円を突破したと発表されたものの、そこからやはり伸びは見せられず、なんとか累計25億円に達しそうという状況。その焦りからか、3月2日に木村が熱田神宮を再訪するなどの“話題”を提供し続けてアピールしているが、これ以上は無理でしょう。累計興収25億は通常なら文句なしの大ヒットと言えるが、映画館の取り分などもあるため、製作費20億の『レジェバタ』は累計30億でも赤字とみられる。一方、勢いのある『わた婚』の製作費はせいぜい2~4億円といったところで、すでに黒字化が確定。信長を主人公にした歴史モノである『レジェバタ』は本来、幅広い年齢層の来館が期待できたことを考えると、この“大敗”は座長としても大きな痛手。木村は4月期に主演ドラマ『風間公親-教場0-』を控えてるが、目黒も7月期にTBSで主演ドラマが予定されており、ここでも“勝敗”が注目されてしまいそう」(同)

 ただ、Snow Man、特に目黒の人気っぷりからすれば、この結果は当然との声もある。

「Snow Manは冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)が4月からゴールデン帯に昇格するなど勢いがあり、5月末から初の4大ドームツアーも敢行。これまで発表した2枚のアルバムはいずれもミリオンヒット、音楽ソフトの2022年の年間セールスも累計118億円以上と、今やジャニーズの屋台骨です。中でもやはり目黒が人気・知名度ともに突出しており、昨年出演したドラマ『silent』(フジテレビ系)はTVerでの再生回数が累計7300万回を記録し、それまでの歴代記録となる4222万回を大幅に更新する大ヒット。NHK朝ドラ『舞いあがれ!』の出演も話題になったが、最終回に再登場させたことからも明らかなとおり、目黒人気は業界で重宝されています。目黒は間違いなく“いま一番勢いのあるジャニーズ”です。『silent』は繰り返し繰り返し観る熱心なファンを掴んだことで驚異的なTVer再生数になりましたが、『わた婚』も同様に、リピーターが勢いのカギとなっているとみられます」(前出・女性誌記者)

 最終的に目黒の主演映画がどこまで数字を伸ばすのかが注目される。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/03/31 20:00
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